2023年4月1日土曜日

新工房

 

 ようやく新しい工房の整備が終わり、ロッドビルディングを再開できるようになりました。



 新しい工房はゲストハウス繁盛校(旧繁盛小学校)の一室です。ゲストハウス繁盛校は、揖保川の源流部にあり、すぐ横をアマゴが釣れる倉床川が流れています。付近には倉床川の他にも黒原川、草木川、公文川などアマゴの釣れる揖保川支流があります。少し足を伸ばせば、引原川上流や八東川、市川の神河C&Rエリアです。

 小学校の体育館でデモロッドの試し振りも可能ですので、揖保川、八東川、市川への釣行を兼ねて、お気軽に工房をご訪問ください。その際は、お手数ですがYoshiharu Rodsのウェブサイトのお問い合わせから事前にご連絡をお願いします。

 ロッド製作に加えて、ゲストハウスの宿泊者向けにフライタイイングやキャスティングのスクール、小学校のプールを使ったフライフィッシング体験も企画中ですので、随時このブログで紹介させていただきます。また、10/8にはフライフィッシングのイベントも開催予定ですので、詳細は別途ご紹介させていただきます。
※フライフィッシングイベントは10/8に変更いたします。

Yoshiharu Rods
〒671-4105
兵庫県宍粟市一宮町上岸田576
URL:https://yoshiharurod.wixsite.com/yoshiharu-rods
メール:Yoshiharu.rod@gmail.com
電話:080-2403-3716




2023年3月25日土曜日

Graydon R. Hilyard 'BOGDAN'

 

 前回はvom Hofeについて書かれた本を紹介しましたが、今回はBogdanです。

 Edward vom Hofe社が1950年にその歴史に幕を下ろした後、ちょうど入れ替わるように登場したのがBogdanです。ともに両軸受けタイプのフライリールですが、vom Hofeがハードラバーのプレートにニッケルシルバーのバンドを溶接したリム、ニッケルシルバーのピラーという構成に対し、Bogdanではアルミ合金の削り出しの一体型のフレームに、アルミのプレートをネジ止めするという構成となっており、大幅に軽量化が図られています。

 この本は単にBogdanのリールについて書かれた本ではなく、イギリスから移民としてアメリカに渡ったBogdan家のルーツから始まり、Stan Bogdanがどのようにして歴史的な名機となるサーモン・スチールヘッドリール、トラウトリールを生み出していったか、Stan Bogdanの交友関係などBogdanの全てが掲載されています。
 貴重なサーモンリールの全てのプロトタイプの写真や、Stan BogdanがOrvisのために製作したCFOのプロトタイプの写真も掲載されています。

 この本はフライフィッシング関連の書籍の発行で有名なFrank Amatoから2006年に出版されたものですが、Bogdanだけでこれだけ立派な1冊の本を出版できるアメリカのフライ・フィッシングの文化はやはり凄いと感心させられます。

2023年3月19日日曜日

Ted Bingham 'THE CELEBRATED REELS OF Edward vom Hofe'

 

 今回はTed Bingham著の「THE CELEBRATED REELS OF Edward vom Hofe」を紹介します。

 この本は文字通りEdward vom Hofe社のリールについて書かれた本で、2007年に発行されました。私の所有しているものは231部のみ限定出版されたハードカバーのものですが、ネットで調べたところソフトカバー版も出版されていたようです。

 ヴァン・ホフと言えば、両軸受型フライリールの元祖として大変有名ですが、この本ではPEERLESSやPERFECTIONなどのフライリール以外にもバスやソルトウォーター用の両軸受型キャスティングリールも掲載されています。
 また、ヴァン・ホフ一族とEdward vom Hofe社の歴史、ヴァン・ホフリールの機構と機能、リールの材質、特許についても記載されており、これ1冊でEdward vom Hofeの全てが分かる内容となっています。
 ほとんど全てのリールの写真が掲載されているのですが、モノクロ写真なのが唯一残念な点です。

 Edward vom Hofeのリールは大変高価で、そう簡単に入手できるものではありませんので、量軸受型リールのマニアの方やハンドメイドでリールを製作されている方には、大変参考になる本だと思います。

2023年3月11日土曜日

David Stanley 'The Hardy Book of The Reel'

 

 今回もハーディに関する書籍の紹介です。David Stanley著の「The Hardy Book of The Reel」です。

 この本は前回の「Hardy Brothers」に比べるとさすがに掲載されているリールの数は少ないですが、それでも約60のモデルが136ページに渡りオールカラーで紹介されています。
 2010年に発刊された本で、これまでに紹介した本とは異なり、2010年までに発売された新しいリールや復刻版のリールも掲載されています。戦後のライトウェイトシリーズやマーキスなどのお馴染みのリールも載っているので、親しみやすい本です。

 ブログを書くにあたり調べてみたところ、この本は2015年に改訂版が発刊されており、出版元のThe Medlar Press社のウェブサイトから購入できるようです。

2023年3月4日土曜日

John Drewett 'Hardy Brothers THE MASTERS THE MEN AND THEIR REELS 1873-1939'


 前回のお気に入りの本で紹介した「THE DUNKELD COLLECTION」に引き続き、今回もHardyについて書かれた本を紹介します。John Drewett著の「Hardy Brothers THE MASTERS THE MEN AND THEIR REELS 1873-1939」です。

 この本は1998年に発刊されたもので、600ページ近くあるオールカラーの大変立派な本です。
 本のタイトルの通り、ハーディーのリールについてだけでなく、ハーディー一族や初期のHardy brothers社で働いていた技術者や職人についても、一人一人ページを割いて記述されています。

 リールに関しては、パーフェクトより以前に製造していた最初期のリールから、フライリールだけでなく、スピニングリール、マルチプライヤーのベイトキャスティングリール、ソルト・ウォーターのビッグゲーム用リール、トーナメントキャスティング用のリールまで、ありとあらゆるリールが紹介されています。一部現物のないリールは文章だけの紹介となっていますが、おそらくハーディが製造したほとんど全てのリールが網羅されているのではないかと思います。

 前回紹介した「THE DUNKELD COLLECTION」とは異なり、それぞれのモデルについて大変詳しく記述されており、例えばパーフェクトについては、バリエーションも含めて45ページにわたって解説されています。他の本や雑誌では目にしたことがない、パーフェクトのプロトタイプ(表紙のリール)も現物の写真が載っています。

 付録にはハーディのカタログのリストや主なリールが製造されていた期間、それぞれのモデルがサイズ別に何年に何台製造されたかまで載っており、初期のハーディーリールに関する書籍としてはこれ以上詳しいものはないと思います。

 私が発売時に新品で購入した時も高価な本で、今は「THE DUNKELD COLLECTION」以上にプレミア価格となっていますが、戦前のハーディ・リールのファンにとっても必携の本だと思います。
 

2023年2月25日土曜日

つるや釣具店 第33回ハンドクラフト展(その2)


 2月17日から19日までの3日間、つるや釣具のハンドクラフト展にYoshiharu Rodsとして初出展しました。



 昔から出展されている方のお話では、以前に比べ来場者の数は減っているとのことでしたが、それでも大変多くの方がご来場され、Yoshiharu Rodsの展示を見ていただくことができました。これまでメールのやり取りしかできなかったYoshiharu Rodsのユーザの方にも足を運んでいただき、対面でお話しすることができました。嬉しいお言葉をいただき、励みになりました。

 また、出展者の方を通じて新たに多くの方と繋がりを持つことができ、夜の懇親会も含めて大変有意義な3日間でした。展示を訪問いただいた方々、出展者の方々、大変ありがとうございました。

 来年も是非参加させていただきたく思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

2023年2月16日木曜日

JESS MILLER 'THE DUNKELD COLLECTION'

 

 今回のお気に入りの本の紹介は、ジェス・ミラーの「THE DUNKELD COLLECTION」です。

 この本は、アンティークタックルコレクターの筆者が、自身のハーディーリールのコレクションを紹介した本です。私が持っているのは2004年に発刊された改訂版で、初版は1987年に発刊されています。
 リールだけでなく、ルアーも掲載されており、リールが174台、ルアーが94個と圧巻のコレクションです。全てのリールとルアーがカラー写真で掲載されており、カタログという形式なので、それぞれについて仕様が短い文章で記述されており、最後に価格表が掲載されています。

 ハーディーのアンティーク・リールというとやはりパーフェクトですが、この本でもパーフェクトの掲載数が最も多く、1890年代のブラス・パーフェクトから1950年代のアルミ合金製パーフェクトまで71台が掲載されています。
 アンティークのカタログなので、掲載されているリールは最も新しい物でも、1960年代のハイドラです。
 リールはモデル毎にまとめてあり、モデル毎に最初に製造されていた年やスペックなどの解説が掲載されています。

 この本に掲載されているアンティークのハーディのリールはいずれも大変高価ですので、そう簡単に入手できるものではありませんが、写真を眺めているだけでも十分楽しめます。
 この本自体も中古本を手に入れようと思うと高価なのですが、ハーディーのアンティーク・リールファンの方は是非とも入手したい1冊だと思います。

 いよいよ明日2/17から3日間、つるや釣具店のハンドクラフト展が開催されます。Yoshihau Rodsは3日間とも出展しておりますので、お時間のある方は是非お越しください。

2023年2月10日金曜日

Yoshiharu Rods ウェブサイト公開


 Yoshiharu Rodsのウェブサイトを公開しました。URLは下記の通りです。


 今後は在庫のあるロッドの紹介もこちらのサイトで行なっていきますので、是非ご覧ください。

 いよいよ2/17からつるや釣具店のハンドクラフト展が始まります。Yoshiharu Rodsも初出展しておりますので、是非お越しください。




2023年2月4日土曜日

McFarland Spruce Creek 7'6" #3 3pc(その2)

 

 McFarland Spruce Creek 7'6" 3番 3ピースが完成しました。


 グリップは先端近くを太くしたシガータイプで、最大径が22mm、長さ125mmと少し小ぶりにしています。リールシートはベリンジャー製ニッケル・シルバーのキャップ&リング、ウッド・フィラーの材質はメイプルです。


 ワインディング・スレッドはグデブロッドのspring greenにblackのピン・ラインです。グリップ先端はスレッドを巻き上げています。


 この竿は非常に繊細なティップを持ったプログレッシブ・アクションで、全体に細めにできており、日本の渓流でヤマメやイワナを釣るのに適した大変しなやかな竿です。Steffen Brothersの7'3" 2-3番ほどシャープではありませんが、軽くて軽快な竿です。少し開けた渓での釣り上がりにも向いていますし、小さめのフライで里川でライズを狙う釣りにも良いと思います。

 この竿も2/17から開催されるつるや釣具のハンドクラフト展で展示しますので、ご興味のある方は是非手に取ってご覧になってください。

 McFarlandのグラス・ブランクを使ったカスタム・ロッドを製作希望の方は、yoshiharu.rod@gmail.comまでお問い合わせください。ご希望の仕様にて製作させていただきます。

2023年1月28日土曜日

McFarland Spruce Creek 7'6" #3 3pc(その1)

 

 McFarland Spruce Creek 7'6"、3番、3ピースのデモロッドを製作しました。


 まずはいつものようにコルクリングをブランクに接着します。今回はリールシートにベリンジャーのウッド・フィラーのキャップ&リングを使用します。
 グリップを削り終えた状態が一番上の写真です。形状は先端の方に膨らみを持たせたシガー・タイプで長さはコルクリング10個分の125mm、最大径22mm、最小径20mmと少し細めに仕上げています。


 今回のラッピングスレッドはグデブロッドの105、Spring greenです。グリップ先端は巻き上げで飾り巻きにブラックのピン・ラインです。


 エポキシを1回かけ終わったのが上の写真です。もう少しグリーンが強く出て欲しかったのですが、非常に淡いグリーンがかったイエローになりました。

2023年1月21日土曜日

阪東幸成「eバイクが欲しい ーなぜeバイクなのか?」

 

 今回もふらい人書房の本を紹介します。今年の9月に発売されたばかりの阪東幸成さんの「eバイクが欲しい」です。

 私は仕事の関係でeバイクを知っていたのですが、日本では未だあまりポピュラーではないので、ご存じない方が多いと思います。eバイクとは電動アシスト付きのマウンテン・バイクで、ヨーロッパでは数年前から爆発的なブームになっており、びっくりするくらい売れています。

 阪東さんが書かれた本なので、eバイクをフライ・フィッシングの道具として使うためのノウハウや、eバイクを使った釣りが紹介されていると思って購入したのですが、タイトルの通りeバイクが欲しくなった阪東さんが、自転車選びに悩みに悩んだ結果、1台のeバイクを購入するまでのエピソードについて主に書かれています。非常に個人的な内容なので、eバイクに興味のない人が読んでも全く面白くないと思いますが、eバイクを既に所有されている人やこれから購入を考えている人には面白く共感できる本だと思います。

 私は来年以降、eバイクを使ったフライ・フィッシングのアクティビティを企画したいと考えているので、是非続編のeバイクを使ったフライ・フィッシング実践編の出版に期待しています。