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2021年4月17日土曜日

原田竹竿 5'2"(その2)

 


 以前のブログで紹介した原田竹竿のバンブースピニングロッド、5フィート2インチがグラス・フェルールに進化して修理から戻ってきました。

 元々は旧タイプのバンブー・フェルール仕様だったのですが、ティップ・セクションとミドル・セクションの間のフェルールに不具合が生じたため、最新版のグラス・フェルールに修理してもらいました。


 グラス・パイプの雌フェルールにソリッド・グラスの雄フェルールを差し込む構造になっており、ウィンストンのバンブーロッドのように差し込み部以外がスレッドでラッピングされています。
 修理前のバンブー・フェルールのように、ティップ側が雌、バット側が雄になるのかと思っていましたが、メタル・フェルールと同様にティップ側が雄、バット側が雌になっています。これは竿を仕舞う際に各セクションの長さを同じにするためにこうなったそうです。


 さて、肝心のロッド・アクションの変化ですが、グラス・フェルールにすることにより、全体に若干硬くなったようで、1.5gのブラウニーのフローティング5cmでは少し軽く、3g弱のシンキング・ミノーがちょうど良いように感じました。

 私はフローティング・ミノーを多用しますので、渓流スピニング・ロッドは同じく原田さん作のレイチューン521の方が好みなのですが、如何せんこちらは1ピースと持ち運びに不便なので、進化したこの竿はこれからも活躍してくれると思います。


2018年11月17日土曜日

原田竹竿 5’2”


 お気に入りの竿の番外編第2弾は、原田竹竿のバンブースピニングロッド、5フィート2インチ、3ピースを紹介します。

 原田竹竿の原田克己さんは、大阪在住のロッドビルダーで、現在は真竹を使ったフライロッドを中心に製作されていますが、渓流ルアー用のスピニングロッドやベイトロッドも製作されています。前回紹介したレイチューンのターゲットも原田さんの手によるものです。

 この竿を作製してもらうにあたり、レイチューンの上原さんにターゲットシリーズの中で1.5gくらいのフローティングミノーから3gくらいまでのシンキングミノーまで使用するのに最適な竿を尋ねたところ、ターゲット503、5フィート、3ピースが最も適しているという回答をいただきました。ターゲット503はトンキンケーンを素材としたメタルフェルールの竿ですが、この竿はターゲット503のテーパーをベースに、素材はトンキンケーンのまま、長さを5フィート2インチに延長し、原田さんお得意のバンブーフェルールで作製してもらいました。


 ターゲット521がティップアクション気味のプログレッシブアクションであるのに対し、この竿はティップが太目のスローテーパーにデザインされており、よりバットに近い箇所から曲がり始めるパラボリック気味のプログレッシブアクションにデザインされています。全体に曲がるアクションにより、1.5gのフローティングミノーがキャスティングでき、バットで負荷を受けるので、3gくらいのシンキングミノーでもキャスティングできるようになっています。
 1.5gのフローティングミノーをキャストする際、ターゲット521はティップが仕事をしますが、この竿は竿全体が仕事をします。全体的にターゲット521よりもパワーがあるので、軽量フローティングミノーを投げる際は、ミノーの重量だけでは竿の曲がりが足りず、キャスターがストロークで竿を曲げてやる必要がありますので、軽量ミノーを投げるにはターゲット521の方が向いていると思います。


 軽量フローティングミノーからシンキングミノーまで使用可能なオールマイティーな竿であるのに加え、3ピースで携帯で便利なため、渓流の状況が分からないような場合や遠征時に便利です。

 私は軽量フローティングミノーが使いやすいターゲット521の方が好みですが、私の友人は、この竿の方がキャスティングしやすいと言っています。このあたりは、使用するルアーと好みの問題だと思います。