前回のお気に入りの本で紹介した「THE DUNKELD COLLECTION」に引き続き、今回もHardyについて書かれた本を紹介します。John Drewett著の「Hardy Brothers THE MASTERS THE MEN AND THEIR REELS 1873-1939」です。
この本は1998年に発刊されたもので、600ページ近くあるオールカラーの大変立派な本です。
本のタイトルの通り、ハーディーのリールについてだけでなく、ハーディー一族や初期のHardy brothers社で働いていた技術者や職人についても、一人一人ページを割いて記述されています。
リールに関しては、パーフェクトより以前に製造していた最初期のリールから、フライリールだけでなく、スピニングリール、マルチプライヤーのベイトキャスティングリール、ソルト・ウォーターのビッグゲーム用リール、トーナメントキャスティング用のリールまで、ありとあらゆるリールが紹介されています。一部現物のないリールは文章だけの紹介となっていますが、おそらくハーディが製造したほとんど全てのリールが網羅されているのではないかと思います。
前回紹介した「THE DUNKELD COLLECTION」とは異なり、それぞれのモデルについて大変詳しく記述されており、例えばパーフェクトについては、バリエーションも含めて45ページにわたって解説されています。他の本や雑誌では目にしたことがない、パーフェクトのプロトタイプ(表紙のリール)も現物の写真が載っています。
付録にはハーディのカタログのリストや主なリールが製造されていた期間、それぞれのモデルがサイズ別に何年に何台製造されたかまで載っており、初期のハーディーリールに関する書籍としてはこれ以上詳しいものはないと思います。
私が発売時に新品で購入した時も高価な本で、今は「THE DUNKELD COLLECTION」以上にプレミア価格となっていますが、戦前のハーディ・リールのファンにとっても必携の本だと思います。
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