2024年2月24日土曜日

つるや釣具店 第34回ハンドクラフト展(その2)

 

 2月16日から18日まで開催された、つるや釣具店さんの第34回ハンドクラフト展にYoshiharu Rodsとして出展しました。

 3日間とも気温が高くお天気もなんとかもってくれて、連日大変多くの来場者の方で賑わっていました。
 Yoshiharu Rodsのブースにも多くの方に訪れていただき、竿を継いて振っていただいたり、デモ・ロッドにラインを通して振っていただくことができました。


 オリジナル・ロッド第一弾のパラボリック・アクションのグラス・ロッド、Hirabe 7フィート3インチ、3-4番の試作品も多くの方に振っていただき、大変好評でした。3番ラインと4番ラインの両方を試して頂いたのですが、やはり3番の方が好きと言われる方と、4番の方が好きと言われる方が半分半分で、お好みに応じてどちらの番でも使っていただけることを改めて確認できました。

 Hirabe 7フィート3インチ、3-4番のプロダクション・ブランクは、初回ロットをハンドクラフト展終了後に発注しました。ブランクのカラーは、試作品と同じレディッシュ・ブラウンの他に、ストローとダーク・グリーンの3色をご用意しましたので、入荷しましたらブログでお知らせします。

 Hirabe 7フィート3インチ、3-4番などカスタム・ロッド製作をご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブサイトのお問い合わせからか、yoshiharu.rod@gmail.comまでお問い合わせください。


2024年2月15日木曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 7'3" #3-4(その1)


 開発を進めてきたYoshiharu Rodsオリジナル・ロッドの第一弾、7フィート3インチ、3、4番、4ピース、パラボリックアクションのグラス・ロッドが完成しました。

 同等のスペックのロッドとしては、これまでMike McFarlandに依頼してブランクを作製してもらった、オリジナル・スペックの7フィート2インチ、4番、4ピースのSpruce Creek Parabolicがありました。
 このロッドはPaul YoungやBob Summersのバンブーロッドのパラボリック・アクションをグラスで再現したロッドで、私のお気に入りのロッドでもあったのですが、これまでに試投いただいた方からロッドが硬いという声も少なからず聞かれました。また、ここ数年の円安のため、ブランクをアメリカから輸入すると非常に高価になってしまうという問題もありました。
 そこで、日本の渓流魚を釣るための、しなやかなパラボリック・アクションの国産ブランクの開発を進めてきました。

 基本的なアクションはMcFarlandのParabolicと同様にYoungやSummersのパラボリック・アクションですが、UD(Uni-Direction))のEグラスを素材に用い、テーパーを最適化することにより、しなやかさと軽快さを兼ね備えたロッドが完成しました。


 試作品のテストでは、McFarlandのParabolic 7フィート3インチ、4番に加え、同等のスペックのパラボリック・アクションのバンブーロッドもベンチ・マークにしました。
 トルクのあるラインがキャストできるという点では、よくできたバンブーロッドには及びませんが、しなやかさと軽快さという点において大きく優れています。
 McFarlandのParabolicもグラス・ロッドとしては十分に軽い竿ですが、開発品は更に大幅に軽快で、より少ない力でキャスティングが可能です。


 当初この竿は4番ラインを想定していたのですが、しなやかさを追求した結果、4番ラインはもちろん、3番ラインでも最適なロッドに仕上がりました。2番手指定のロッドでも、どちらかというとこちらがお勧めというライン番手があるのが普通ですが、この竿に関しては3番も4番もどちらもお勧めです。
 4番ラインではキャスティング時にロッドのしなやかさをより感じることができますし、3番ラインでは軽快さをより感じることができます。少しゆっくり振りたい方は4番ライン、キャスティングのテンポを少し上げて振りたい方や少し硬めのロッドを好まれる方は3番ラインと、お好みに応じて使い分けていただくことができます。

 投げて楽しく、日本の渓流で常用する至近距離から20ヤード程度までは極めて少ない力でキャスティングでき、ヤマメ、アマゴのローリングにも追従するしなやかさを持ち、20cm程度の魚でも十分楽しめる。そんな一般的な日本の渓流にぴったりなパラボリック・アクションの竿が出来ましたので、この竿を「Hirabe」と名付けることにしました(私の住む地域ではアマゴのことをヒラべと呼びます)。

 明日2/16から始まるつるや釣具店のハンドクラフト展で、この竿を試作品を展示しますので、ご興味のある方は、是非試し振りしてみてください。
 また、製品製作用のブランクの発注はこれからになりますが、このブランクを用いたカスタムメイド・ロッドにご興味のある方は、Yoshiharu Rodsのウェブ・サイトのお問い合わせからか、yoshiharu.rod@gmail.comまでお問い合わせください。
 

2024年2月10日土曜日

Steffen Brothers Graphite 7'3" #3-4 4pc(その2)

 

 2/16から始まるつるや釣具店さんの第34回ハンドクラフト展で展示販売するSteffen Brothersのグラファイト・ロッド、7フィート3インチ、3、4番、4ピースが完成しました。


 グリップはYoshiharu Rods定番のリール・シート一体型のラス・ピークタイプのシガーを小ぶりにしたもの。グリップの全長はコルク17個分の218mm、最大径は23mmです。
 リール・シート金具はYoshiharu Rodsオリジナルのアルミ製ポケット&リングです。
 ラッピング・スレッドはGUDEBRODのナイロンA、246 Dark Blueです。


 グリップ先端は巻き上げて、メタリック・ゴールドのピン・ラインを1本。ロッド・エンドから 30.3cm(1尺)の位置にメジャリング・ラップ入りです。

 ハンドクラフト展のYoshiharu Rodsのブースで2/16から展示販売しますので、ご興味のある方は是非手にとってご覧ください。価格は手製の布袋付きで60,000円(税込66,000円)です。Yoshiharu Rodsオリジナルのアルミケースは別売りです。

 Steffen Brothersのブランクを使ったカスタム・メイドロッド製作をご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブ・サイトのお問いわせからか、yoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。
 Steffen Brothersのブランクの現在の在庫は、グラスが7'3"、3ピースの2-3番と3-4番、グラファイトが7'6"の3-4番、2ピースと8'、2-3番、2ピースがそれぞれ1本ずつございます。現在の在庫は今よりも円高の時に輸入したものなので、新たにブランクを取り寄せるよりもお求め安い価格となっています。グラファイトは、今となっては貴重なMark Steffen時代のデッド・ストックのブランクです。

2024年2月3日土曜日

Steffen Brothers Graphite 7'3" #3-4 4pc(その1)

 

 つるや釣具店さんの第34回ハンドクラフト展で展示販売する、ステファン・ブラザーズのグラファイトロッド、7フィート3インチ、3、4番、4ピースを製作しています。

 このブランクはマーク・ステファンが製作したデッド・ストックの7フィート6インチ、3、4番、2ピースのブランクを、ステファン・ブラザーズを引き継いだグレイウルフのシェーン・グレイが4ピースに作り直したものです。
 オリジナルの7フィート6インチ、2ピースのブランクに比べると、フェルールが増えた分、全体に曲がりやすくなっており、パラボリック寄りのアクションを好まれる方に向いていると思います。
(マーク・ステファンが製作した7フィート6インチ、3、4番、2ピースのデッド・ストックのブランクも1本だけ在庫がありますので、カスタムメイドをご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブサイトからか、yoshiharu.rod@gmail.comまでお問い合わせください。)


 まずはグリップの整形から。コルク・リングをブランクに接着し削り出します。グリップ形状はリールシート一体型のラス・ピークタイプのシガー。全長はコルク17個分の218mm、最大径は23mmです。


 ガイドラッピングはブルーのブランクに合わせたダークブルーです。


 グリップ先端は巻き上げで、飾り巻きとしてメタリック・ゴールドのピンラインを入れました。ロッドエンドから30.3cm(1尺)の位置にメジャリング・ラップ入りです。


 エポキシコートをかけると、ブランクの色が透けてスレッドの色が濃くなります。あと2回、エポキシコートを行って完成です。