2023年8月25日金曜日

10/8「西日本トラウトフィッシング&アウトドアフェスティバル in 繁盛」開催


 10月8日日曜日に「西日本トラウトフィッシング&アウトドアフェスティバル in 繁盛」を兵庫県宍粟市一宮町のゲストハウス繁盛校(旧繁盛小学校)にて開催します。
 「西日本トラウトフィッシングフェスティバル」としては、5/21の兵庫県神河町、8/6の愛媛県久万高原町での開催に続き、今年最後のイベントとなります。


 バンブーロッドを始めとするフライフィッシング、ルアーフィッシングのハンドクラフト、アウトドア用品、宍粟ブランド認証特産品の展示販売の他に、フライフィッシング、フライタイイング、E-BIKE試乗の各種体験も行います。
 フライフィッシング体験(10歳以上が対象)は、小学校の小プールにアマゴを放流してフライで釣っていただきます。
 キッチンカー等の飲食店の出店もあります。

 参加費、各種体験は無料です。出展会場は旧小学校の体育館ですので、雨天決行します。各種体験も小雨程度であれば実施します。出展会場には竿の試しぶりコーナーも設置します。

 会場がゲストハウスという利点を活かし、参加者の方も前日、当日に特別価格にて宿泊が可能ですので、ご希望の方はhanse.utsumi@gmail.comまでお問い合わせください。前日の夕食は出展者の方も交えてゲストハウス繁盛校自慢のジビエ料理とオリジナルの日本酒で懇親会を開催します。バンブーロッドビルダーなどハンドクラフト作家の方とお食事を楽しみながらゆっくりお話しできる滅多にないチャンスですので、是非お申込みください。
※「天垣内ラーメン星と月」は出店者の都合により出店中止になりました。

2023年8月19日土曜日

川野信之「フライフィッシング用語辞典」


 久しぶりにお気に入りの本の紹介です。今回は川野信之先生の「フライフィッシング用語辞典」です。

 この本の著者の川野先生は既にお亡くなりになられたのですが、脳神経外科の先生でした。川野先生とはメールのやり取りだけで直接お会いしたことがないのですが、私のフライフィッシングの師匠である故菊地悦夫さんと親しく、菊地さんからお話をよく伺っていましたので、生前から川野先生と呼ばせていただいていました。

 この本は文字通りフライフィッシン用語の辞典で、実に3,275語もの見出し語に対して解説されています。681パージに及ぶ立派な辞典です。
 これだけの本を書き上げるには大変なご苦労があったようで、お忙しいお仕事の合間を縫って執筆され完成までに実に十数年かかったそうです。

 フライフィッシングの入門書などには、巻末に用語説明が掲載されていたりしますが、これだけ沢山の用語を収録したものはありませんでしたし、フライフィッシング用語の辞書としてはおそらく世界で唯一の本ではないかと思います。
 フライフィッシング歴がある程度になると、大抵の専門用語は自然に理解できるようになるので、あえてこの本が必要になることはないですが、普段目や耳にすることが滅多にないような単語も収録されていますので、辞書として使う以外にも最初から順番に読書しても楽しめると思います。

2023年8月12日土曜日

Steffen Brothers 8' #4-5(その2)

 


 カスタム・オーダー品のSteffen Brothersのグラスロッド、8フィート、4-5番、3ピースが完成しました。

 SAGEのグラスロッドのような外観をご希望とのことで、グリップはSAGEの昔のグラス・ロッドや初代グラファイト・ロッドで使用されていたシガー形状に。オリジナルのSAGEのグリップは日本人の手には少し大きいので、長さはコルク1個減らした154mmです。


 リール・シートはStrubleのD-20。ゼブラウッドのフィラーにニッケルシルバーの金具です。


 ラッピング・スレッドはGUDEBRODのナイロンA、396 Dark brownにGUDEBRODのノンカラープリザーバーの541 Brownのティッピング。SAGEのグラスロッドで使われていたスレッドも恐らくこの組み合わせではないかと思います。


 ストリッピング・ガイドは昔のSAGEが使用していたPerfectionのACSが入手できなかったので、同じくPerfectionのACGを使用。
 ガイド・ラップはオプションのオール・ティッピング仕上げです。


 思っていた以上にSAGEのグラスの雰囲気を再現できたと思っています。

 このSteffen Brothersの8フィート、4-5番は、繊細なティップと強靭なバットを持ったプログレッシブ・アクションのロッドで、8フィート、4-5番のグラスロッドとは思えないほど、軽くでシャープな竿です。近距離から遠距離までラインの乗りが良く、軽く竿を振るだけでパワーのあるループがぐんぐん伸びていくので、楽にキャスティングができます。開けた川でニジマスやブラウンを釣るのにもってこいの竿です。今回のご依頼者は北海道の方なので、この竿が大活躍するものと思われます。

 Steffen Brothersのブランクを使ったカスタムメイドロッドをご希望の方は、yoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。標準価格等についてはYoshiharu Rodsのウェブ・サイトをご参照ください。

2023年8月5日土曜日

Steffen Brothers 8' #4-5(その1)


 Steffen Brothersの8フィート、#4-5番、3ピースのグラスロッドをカスタムメイドしました。


 今回のご依頼はSAGEのグラスロッドのような外観をご希望でしたので、グリップは私の持っているSAGEの初代グラファイトの8フィート、5番を参考に、日本人の手に合わせてコルク1個分小さめに削り出しました。リールシートはStrubleのD-1をご希望でしたが、もう手に入らないのでD-20を使用。ウッドフィラーはゼブラウッドです。


 スレッドもSAGEのグラスを意識して透過のダークブラウンに非透過のミディアムブラウンの組み合わせです。SAGEのロッドのティッピングは6巻くらいと太いのですが、スッキリ仕上げたかったので3巻に。


 1回目のエポキシ・コートが終わった状態が上の写真です。SAGEのロッドのスレッドの色が再現できました。あと2回エポキシをかければ完成です。