2024年4月27日土曜日

「Tight Loop 2000 vol.8」


 今回は久しぶりにお気に入りの本の紹介です。別冊つり人VOL.141として2000年に発刊された「Tight Loop」のvol.8です。

 この号は表紙からも分かるようにバンブーロッドの特集号で、その中でもペア・ブランディン、マリオ・ウジニッキ、グレン・ブラケットの3人を取材した「禅とフライロッドメイキングの技術」という記事が目玉になっています。それぞれの工房を訪問してインタビューした内容が豊富なカラー写真とともに実に39ページにわたって掲載されています。

 ペア・ブランディンとマリオ・ウジニッキはこの雑誌が発売された前の年に発行された「アメリカの竹竿職人たち」で日本でもその存在を知られるようになりましたが、つり人社という大手出版社から発刊されたこの雑誌で取り上げられることにより、より広くその知られるようになったのではないかと思います。
 グラン・ブラケットは未だウィンストンに所属していた時代の記事です。

 「Tight Loop」は東知憲さんが編集企画を行っていただけあって、海外取材の記事や海外の執筆者の記事も多く、毎号の特集記事もなかなかマニアックでかなり意欲的な雑誌でしたが、残念ながら数年で廃刊になってしまいました。その中でもこの号は特に内容が充実しており面白かった号だと思います。

2024年4月20日土曜日

西日本トラウトフィッシング&アウトドアフェスティバル 2024 in 繁盛(その2)


 5/19の「西日本トラウトフィッシング&アウトドアフェスティバル in 繁盛」の出展者が決まり、チラシが完成しました。


 今年は昨年に比べフィッシング関係の出展者が増えています。

 昨年同様、旧小学校のプールにアマゴを放流しフライで釣っていただくフライフィッシング体験、フライタイイング体験、フライキャスティング体験を実施しますので、フライフィッシングに興味のある方、フライフィッシングを始めてみたものの周りに教わる人がなくて困っている方など、是非ご参加ください。
 入場料、各体験は無料です。道具は全て用意しますので、手ぶらで来ていただいて大丈夫です。

 また、前日の5/18にゲストハウス繁盛校に宿泊いただくことも可能です。夕食時に出展者の方、ボランティアの方を交えて懇親会を行いますので、出展者の方とお酒を飲みながらじっくり話をしてみたい方は是非ご参加ください。宿泊は基本的に合部屋ですが夕食(懇親会)、朝食付きで通常よりも安価な特別料金で宿泊可能です。宿泊をご希望の方はhanse.utsumi@gmail.comまでご連絡ください。

 繁盛地区も春本番を迎え、釣りのベストシーズンを迎えています。釣りやドライブも兼ねて是非お越しいただければと思います。皆様のご来場をお待ちしております。

2024年4月12日金曜日

繁盛ヒラべ復活プロジェクト(その8)

 

 4/6に繁盛地区の3河川および「繁盛ルアー・フライフィッシングエリア(仮)」予定区間にヒラべ(アマゴ)の稚魚放流を実施しました。





 放流はクラウドファンディングの支援者の方、地元の漁協組合員の方、株式会社ティムコの方にお手伝いいただきました。


 放流数はクラファンの支援額が目標額を大幅に下回ったため、繁盛地区の3河川に各1,000匹、「繁盛ルアー・フライフィッシングエリア(仮)」予定区間に1,000匹の合計4,000匹と目標の1/10にとどまりましたが、来年、再来年も同時期に同数を放流予定です。

 放流の後はゲストハウス繁盛校(旧繁盛小学校)の体育館でフライキャスティング教室を開催しました。



 初めてフライロッドを振られる方が多かったのですが、スクールが終わる頃には十分釣りができるくらいに上達されていました。

 翌日は前日の放流会から残っていただいた方と「繁盛ルアー・フライフィッシングエリア(仮)」区間の河川清掃を実施しました。


 訪れる釣り人もほとんどいないのでゴミは少ないと思っていましたが、実際にゴミを拾ってみると思った以上のゴミの量でした。


 ヒラべの稚魚放流は、昨年実施したクラウドファンディングに支援いただいた方からの支援金、「繁盛ヒラべ復活プロジェクト」への募金、「西日本トラウトフィッシング&アウトドアフェスティバル in 繁盛」出展者の方からいただいた出展費、ゲストハウス繁盛校で開催している「フライタイイング教室」、「フライキャスティング教室」受講者の方からいただいた受講料で実施しています。

 クラウドファンディングは終了しましたが、「繁盛ヒラべ復活プロジェクト」への募金は継続していますので、ご賛同いただける方はhanse.utsumi@gmail.comまでご連絡ください。

 いよいよ明日4/13、明後日4/14はWoodstick 2024です。2日間とも良い天気で暖かくなりそうですので、皆様是非広河原トラウトタウンまでお越しください。

2024年4月5日金曜日

Brightliver Clevis 150UL-3(その8)

 

 4/13、14に広河原トラウトタウンで開催されるWoodstick 2024で展示販売する、渓流ベイトフィネスロッド、Brightliver Clevis 150UL-3が完成しました。


 こちらは展示販売用。税込み42,900円です。手製の布袋付きで、オリジナル・アルミケースはオプションです(税込み5,500円)。



 Brightliver製、ブラックのチャンピオンタイプのフェルールにチタンフレームのSiC、Kガイド仕様。ラッピング・スレッドは透過のダークブラウン(チョコレート)にゴールドのメタリック・スレッドのオール・ティッピング仕様です。

 Woodstickで売れなかった場合は、Yoshiharu Rodsのウェブ・サイトで販売します。


 こちらはデモ用です。Brightliver製のチャンピオンタイプ・フェルールはシルバーです。



 ラッピング・スレッドは同じくダークブラウンですが、こちらはティッピングなし。バット部の飾り巻きはゴールドのメタリック・スレッドを1回転のシンプルな外観に仕上げました。

 当日はグリップ、リール、ルアーを持っていきますので、実際にデモ用ロッドで投げていただくことが可能です。自分のタックル・システムでお試しになりたい方は、グリップ、リール、ルアーを持参ください。

 Clevis 150UL-3はフリーのブランクの在庫が1本ございますので、お好みの仕様でカスタム・メイド可能です。ご希望の方はYoshiharu Rodsのウェブ・サイトのお問い合わせからかyoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。

2024年3月30日土曜日

Brightliver Clevis 150UL-3(その7)

 

 4/13、14に開催されるWoodstick 2024で展示販売する渓流ベイトフィネス・ロッド、Brightliver Clevis 150UL-3を製作中しています。

 2本のうち1本は展示販売用、もう1本はデモ用です。
 デモ用は当日試投していただくことも可能ですので、ご興味のある方は是非、広河原トラウトタウンまでお越しください。グリップ、ラインを巻いたリール、試投用のルアーもご用意しますが、ご自身のタックルで試してみたい方は、グリップ、リール、ルアーを持参ください。



2024年3月23日土曜日

Brightliver Clevis 150UL-3(その6)

 

 渓流ベイトフィネス・ロッドとして好評いただいているBrightliver Clevis 150UL-3のブランクが入荷しました。

 今回入荷したブランクは3本で、うち1本は展示会等でのデモ用、1本は前回のブログで出展の予告をしたWoodstickでの展示販売用、1本はカスタム・オーダー用のフリー在庫となります。

 Brightliver Clevis 150UL-3はUDグラスを用いたティップが大変しなやかなブランクで、ユーザーの方からも渓流ベイトフィネスで多用するフリップ・キャストがしやすく、魚をかけてからも大変バレにくいとの声をいただいています。

 Brightliver Clevis 150UL-3のブランクを使ったカスタムロッド製作をご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブ・サイトのお問い合わせからか、yoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。
 スレッドの色やネーム入れなど、お好みの仕様で製作いたします。

2024年3月16日土曜日

Woodstick 2024春(その1)

 

 4/13、14に京都の広河原トラウトタウンで開催されるWoodtick 2024にYoshiharu Rodsとして出展します。

 当日はつるや釣具店さんのハンドクラフト展でも好評だった、オリジナルのグラスフライロッドHirabe 7'3" #3-4の試作品、グラスの渓流ベイトフィネスロッドBrightliver Clevis 150UL-3、その他完成品販売用フライロッドを何本か展示する予定です。
 Hirabe 7'3" #3-4とClevis 150UL-3は試し振りも可能ですので、ご興味のある方は是非お試しいただければと思います。

 イベントの詳細や会場については、WOODSTICKのウェブ・サイトをご覧ください。

 今回のWoodstickは出展者も大幅に増加し、パワーアップしています。釣り以外にも各種自然体験、飲食出店、バンド演奏など、ご家族揃って楽しめるイベントですので、ご家族揃って是非お越しください。

2024年3月9日土曜日

西日本トラウトフィッシング&アウトドアフェスティバル 2024 in 繁盛(その1)


 今年も「西日本トラウトフィッシング&アウトドアフェスティバル」を開催します。

 今年は兵庫県宍粟市一宮町繁盛地区と神河町での2カ所での開催となり、繁盛では5/19に、神河町では10/27に開催します。

 繁盛でのイベントでは、昨年大好評だった「フライフィッシング体験」を今年も開催します。これは、旧小学校のプールにアマゴを放流し、フライフィッシングを体験してみたい方を対象にフライで釣ってもらうと言うもので、昨年はお子さんや女性の方を中心に多くの方に参加いただきました。


 ベテランのフライフィッシャーに本当に熱心に指導していただき、参加者の方にも大好評でした。
 参加費は無料で、ご希望の方には釣ったアマゴを塩焼きにして食べていただけます。


 今年も「フライフィッシング体験」を指導していただけるボランティアの方を募集します。ボランティアの方にはお礼としてささやかながら昼食にジビエカレーをサービスさせていただきます。また、有償となりますが、会場のゲストハウス繁盛校(旧繁盛小学校)に特別料金で前泊して出展者の方と懇親会に参加していただくことも可能です。
 我こそはと思われる方、ご興味のある方は、hanse.utsumi@gmail.comまでご連絡ください。


2024年3月2日土曜日

Brightliver Clevis 150UL-3(その5)

 

 Brightliver Clevis 150UL-3のカスタム・メイドロッドを製作しました。今回はYoshiharu Rodsオリジナルのアルミ・ロッドケース付きです。


 お客様は私のInstagramを見て注文いただいたのですが、ウェブ販売用の完成品とカスタム・メイドで迷われ、メールでのやり取りの結果、カスタム・メイドさせていただくことになりました。
 仕上げは以前カスタム・メイドで製作したフェンウィックのHMG調をベースにアレンジを加えたものに決定。ガイドラッピングは透過のダークブラウン(chocolate)のスレッドに非透過(NCP)のオレンジ(sunburst)のティッピング、バットエンドの飾り巻きはオレンジを3本。バットエンドに飾り巻きを3本入れる場合は、いつもはラス・ピーク風にピン・ラインを3本入れるのですが、今回はお客様のご指定によりガイドラップのティッピングと同様に3巻きとしました。


 Brightliverのチャンピオン・タイプのバット・フェルールを装着していますので、お気に入りのグリップに装着して使っていただけます(下の写真はグリップを装着したイメージ)。


 Brightliver Clevis 150UL-3のブランクを使ったカスタム・メイドロッド製作をご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブ・サイトのお問い合わせから、もしくはyoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡下さい。

 またClevis 150UL-3以外にもトップ・ウォーター用のベイト・ロッドなど、Brightliverのブランクを使ったカスタム・オーダーをご希望の方は、上記までお問い合わせください。

2024年2月24日土曜日

つるや釣具店 第34回ハンドクラフト展(その2)

 

 2月16日から18日まで開催された、つるや釣具店さんの第34回ハンドクラフト展にYoshiharu Rodsとして出展しました。

 3日間とも気温が高くお天気もなんとかもってくれて、連日大変多くの来場者の方で賑わっていました。
 Yoshiharu Rodsのブースにも多くの方に訪れていただき、竿を継いて振っていただいたり、デモ・ロッドにラインを通して振っていただくことができました。


 オリジナル・ロッド第一弾のパラボリック・アクションのグラス・ロッド、Hirabe 7フィート3インチ、3-4番の試作品も多くの方に振っていただき、大変好評でした。3番ラインと4番ラインの両方を試して頂いたのですが、やはり3番の方が好きと言われる方と、4番の方が好きと言われる方が半分半分で、お好みに応じてどちらの番でも使っていただけることを改めて確認できました。

 Hirabe 7フィート3インチ、3-4番のプロダクション・ブランクは、初回ロットをハンドクラフト展終了後に発注しました。ブランクのカラーは、試作品と同じレディッシュ・ブラウンの他に、ストローとダーク・グリーンの3色をご用意しましたので、入荷しましたらブログでお知らせします。

 Hirabe 7フィート3インチ、3-4番などカスタム・ロッド製作をご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブサイトのお問い合わせからか、yoshiharu.rod@gmail.comまでお問い合わせください。


2024年2月15日木曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 7'3" #3-4(その1)


 開発を進めてきたYoshiharu Rodsオリジナル・ロッドの第一弾、7フィート3インチ、3、4番、4ピース、パラボリックアクションのグラス・ロッドが完成しました。

 同等のスペックのロッドとしては、これまでMike McFarlandに依頼してブランクを作製してもらった、オリジナル・スペックの7フィート2インチ、4番、4ピースのSpruce Creek Parabolicがありました。
 このロッドはPaul YoungやBob Summersのバンブーロッドのパラボリック・アクションをグラスで再現したロッドで、私のお気に入りのロッドでもあったのですが、これまでに試投いただいた方からロッドが硬いという声も少なからず聞かれました。また、ここ数年の円安のため、ブランクをアメリカから輸入すると非常に高価になってしまうという問題もありました。
 そこで、日本の渓流魚を釣るための、しなやかなパラボリック・アクションの国産ブランクの開発を進めてきました。

 基本的なアクションはMcFarlandのParabolicと同様にYoungやSummersのパラボリック・アクションですが、UD(Uni-Direction))のEグラスを素材に用い、テーパーを最適化することにより、しなやかさと軽快さを兼ね備えたロッドが完成しました。


 試作品のテストでは、McFarlandのParabolic 7フィート3インチ、4番に加え、同等のスペックのパラボリック・アクションのバンブーロッドもベンチ・マークにしました。
 トルクのあるラインがキャストできるという点では、よくできたバンブーロッドには及びませんが、しなやかさと軽快さという点において大きく優れています。
 McFarlandのParabolicもグラス・ロッドとしては十分に軽い竿ですが、開発品は更に大幅に軽快で、より少ない力でキャスティングが可能です。


 当初この竿は4番ラインを想定していたのですが、しなやかさを追求した結果、4番ラインはもちろん、3番ラインでも最適なロッドに仕上がりました。2番手指定のロッドでも、どちらかというとこちらがお勧めというライン番手があるのが普通ですが、この竿に関しては3番も4番もどちらもお勧めです。
 4番ラインではキャスティング時にロッドのしなやかさをより感じることができますし、3番ラインでは軽快さをより感じることができます。少しゆっくり振りたい方は4番ライン、キャスティングのテンポを少し上げて振りたい方や少し硬めのロッドを好まれる方は3番ラインと、お好みに応じて使い分けていただくことができます。

 投げて楽しく、日本の渓流で常用する至近距離から20ヤード程度までは極めて少ない力でキャスティングでき、ヤマメ、アマゴのローリングにも追従するしなやかさを持ち、20cm程度の魚でも十分楽しめる。そんな一般的な日本の渓流にぴったりなパラボリック・アクションの竿が出来ましたので、この竿を「Hirabe」と名付けることにしました(私の住む地域ではアマゴのことをヒラべと呼びます)。

 明日2/16から始まるつるや釣具店のハンドクラフト展で、この竿を試作品を展示しますので、ご興味のある方は、是非試し振りしてみてください。
 また、製品製作用のブランクの発注はこれからになりますが、このブランクを用いたカスタムメイド・ロッドにご興味のある方は、Yoshiharu Rodsのウェブ・サイトのお問い合わせからか、yoshiharu.rod@gmail.comまでお問い合わせください。