前回はvom Hofeについて書かれた本を紹介しましたが、今回はBogdanです。
Edward vom Hofe社が1950年にその歴史に幕を下ろした後、ちょうど入れ替わるように登場したのがBogdanです。ともに両軸受けタイプのフライリールですが、vom Hofeがハードラバーのプレートにニッケルシルバーのバンドを溶接したリム、ニッケルシルバーのピラーという構成に対し、Bogdanではアルミ合金の削り出しの一体型のフレームに、アルミのプレートをネジ止めするという構成となっており、大幅に軽量化が図られています。
この本は単にBogdanのリールについて書かれた本ではなく、イギリスから移民としてアメリカに渡ったBogdan家のルーツから始まり、Stan Bogdanがどのようにして歴史的な名機となるサーモン・スチールヘッドリール、トラウトリールを生み出していったか、Stan Bogdanの交友関係などBogdanの全てが掲載されています。
貴重なサーモンリールの全てのプロトタイプの写真や、Stan BogdanがOrvisのために製作したCFOのプロトタイプの写真も掲載されています。
この本はフライフィッシング関連の書籍の発行で有名なFrank Amatoから2006年に出版されたものですが、Bogdanだけでこれだけ立派な1冊の本を出版できるアメリカのフライ・フィッシングの文化はやはり凄いと感心させられます。
0 件のコメント:
コメントを投稿