2019年12月28日土曜日

Brightliver LIVER KAYAK 1562(その1)


 バスのトップウォーター用に新たにブライトリバーのリバーカヤックを組むことにしました。

 トップウォーター用ベイトロッドは、自作のアーティストAFC-50Lを1シーズン使ってきました。アーティストは、1/4ozから1/2ozくらいまでの比較的軽量なルアーを投げるのにちょうど良いのですが、5/8oz以上となるとさすがに厳しいので、1ozくらいまでのルアーを快適に扱える竿ということで、リバーカヤックを選びました。

 リバーカヤックのスペックは、長さが5フィート6インチ、ルアーウェイトが、7~28g(1/4~1oz)となっています。

 リバーカヤックは、メーカーの説明によるとブライトリバーの竿の中でも柔らかめとの説明ですが、アーティストと比べるとブランクの状態ではやはり硬めに感じます。1ozを投げる竿としては柔らかいのかもしれませんが、3/4ozくらいのルアーは快適に扱えそうです。

 実際に投げてどんな感じなのか、組み上がりが楽しみです。


2019年12月21日土曜日

Alchemy Tackle Model 50


 今回はアルケミー・タックルのモデル50を紹介します。

 アルケミー・タックルは、バンブーロッド・マニアの間では知る人ぞ知る川嵜明彦さんが代表を務められているフライ・タックルメーカーで、現在はリールではなく、オリジナルのグラス・ロッドの製造、販売をされています。
 私がこのリールを入手したのは10年ほど前ですが、当時はこのモデル50の他に、一回り小型のモデル44とレナードのバイメタルをモデルにしたリールの3種類を販売されていました。


 このモデル50は、レナード・ミルズのモデル50がモデルとなっています。レナード・ミルズのモデル50というと、かつてレナードの副社長であったロン・クーシーが自らのブランドで復刻、販売していたものがありましたが、最初のものは、日本のキネヤさんが製造していました。アルケミータックルのモデル50も、部品の製造はキネヤさんで、ロン・クーシーのモデル50の欠点であった、クリック機構を改善したものになっているようです。


 両軸受け型のクラシックタイプのリールは、私もサラシオーネ、テッド・ゴドフリー、ロビショー、日本のトラッタなど、いくつか所有していましたが、クリック機構に難点があるものが多く、バックラッシュしやすかったり、バネが強すぎたりするのが欠点でした。このモデル50は、そのあたりが非常に上手く設計されており、ギアの枚数とバネの強さが絶妙で、乱暴にラインを引き出したり、細いティペットで大物とリールでやりとりしても、全く問題ありません。
 また、ほとんどの両軸受け型のリールは、精密ドライバーがないとリールをばらせないので、本体とスプールの隙間にティペットが巻き込まれてしまうと、釣り場で大変困るのですが、このリールはクリアランスが非常に狭くティペットを巻き込みにくくなっています。


 このリールは、両軸受け型リールの中でも、所謂レイズド・ピラータイプと呼ばれるピラーが飛び出した形状になっています。レイズド・ピラータイプのリールは、リールの外径に対しスプール径を大きくできるので、コンパクトなサイズでライン・キャパシティを大きくすることができるのが利点です。このリールはウェイト・フォワードなら5番まで巻くことができると思います。私はWF-4に十分なバッキングを巻いて使用しています。

 このリールは、他の両軸型リールと同様に、少々重量がありますので、7フィート6インチ以上のバンブーロッドと組み合わせて使用するのがバランス的に適していると思います。

2019年12月14日土曜日

Hardy The Sovereign 3/4/5


 前回のソブリン5/6/7に引き続き、今回はソブリンの最小モデル、ソブリン3/4/5を紹介します。

 ソブリン3/4/5は、その名前の通り、3、4、5番ライン用のリールですが、直径が70mmと小さいため、3番もしくは4番ラインで使用するのが良いと思います。
 私はフリースのKatana704で使用するために、このリールを入手したので、WF-4Fを巻いて使用しています。


 ソブリン5/6/7と比較すると、直径が6mmしか変わりませんが、見た目はかなり小さく見えます。


 ドラグ機構とクリック機構は、ソブリン5/6/7と同じ仕組みですが、ドッグ・クラッチ、クリック用の歯車、ディスク・プレートの直径が、ソブリン5/6/7に比べて小さくなっています。
 ディスク・プレートの直径が小さいと言っても、ドラグは十分強力で、最強にするとほぼフルロック状態になります。

 Katana704を入手して何年かは、Katana704とソブリン3/4/5との組み合わせでばかり釣りをしていましたので、随分渓流で転んだりぶつけたりして、スプールの外周など傷だらけなのですが、ホームグラウンドの渓流だけでなく、北海道や福島、福井など、全国各地の渓流で釣りをした思い出深いリールです。

2019年12月7日土曜日

Hardy The Sovereign 5/6/7


 今回もハーディーのリールの中から、ソブリン5/6/7を紹介します。

 ソブリンは1990年代に発売されていたモデルで、当時のハーディーのラインナップの中では、最上位機種にあたるシリーズでした。ディスク・ドラグ機構をはじめとして、それまでのハーディーのリールにはなかった非常に凝った機構を搭載した、大変意欲的なモデルです。


 それまでのハーディーのリールは鋳造で作られていましたが、ソブリンは同時期に発売されていたJLH・バーストックと同じくアルミのバーストックから削り出しで作製されています。

 発売当初のモデルは、私が所有しているものと異なり、スプールの中心近くにもう1列穴が空けられていました。

 ソブリンシリーズは非常に複雑な機構のディスク・ドラグを備えており、ドラグの強さは背面中央のノブで調整します。ドラグの強さは最小から最大まで、ノブ1回転で変えられるようになっています。最大にするとほぼロック状態になるくらい強力です。
 ノブの周りに6つの黒いドットがありますが、ノブにはさらに細かいクリックが備わっており、ドラグの強さは微調整できるようになっています。
 ドラグノブの隣にあるのは、ドラグのクリック音のオン/オフを切り替えるためのものです。


 ドラグ機構は、スプールを外すと見ることができます。私のリールは、輸入代理店がイナガキの時代に再販されたものなので、イナガキのシールが貼ってあります。
 ディスクプレートは、確かルーロンか何かの樹脂だったと思います。

 スプール・シャフトの根元にあるギアとギアの隣にあるクリックが、スプールが逆転時にクリック音を発生させるための機構です。

 逆転時クリック用ギアの上にある黒いパーツは、スプール側の爪と噛み合うようになっており、ディスク・ドラグのクラッチになっています。スプール側の爪がラチェットになっており、巻き取り時にラチェット音がでるようになっています。

 スプール・シャフトには、根本側と先端側の2か所にベアリングが装着されています。これらのベアリングが機能的に必要なのかどうか甚だ疑問ではありますが、ハーディーのリールでこれだけ凝ったディスク・ドラグ機構をもったリールは、このソブリンと、ソブリンの後継機種であるソブリン2000くらいだと思います。


 上の写真の中央の穴の内側に3つ見えているのが、クラッチ用のラチェット機構の爪です。
 中央のプレートに装着された黒いノブで左右の巻き手を変更できるようになっています。このあたりも非常に凝った作りです。


 ソブリン5/6/7は、名前の通り5番から7番ライン用のリールですが、直径が76mmとラインキャパシティに対し小さいため、ワイドスプールなっています。ウェイトフォワードなら7番まで巻けるかもしれませんが、私は5番ライン用に使用するのが良いと思います。

 非常に複雑なディスク・ドラグ機構を備えているせいもあり、このリールは重量が135g(カタログ値)と、ライトウェイトやマーキスなどに比べ重くなっています。

 私がこのリールを購入したのは、私の師匠の菊地悦夫さんが、このリールをフリースのKatana 735と組み合わせて使用していたためで、私もKatana 735と組み合わせて使用していました。
 フリースの竿は、クラシックなリールからモダンなラージ・アーバーまで、幅広いタイプのリールが似合ってしまうのですが、このリールを始めとしてゴールドカラーのリールは、フリースの竿にとても良く合うと思います。
 私がゴールドカラーのリールを比較的多く所有しているのも、この理由からです。

2019年12月1日日曜日

Meetup!! Vol.4(その2)


 今日はMeetup!! Vol.4にYoshiharu Rodsとして出展させていただきました。


 会場は大阪市水道記念館です。


 会場の屋外には、立派な特設プールが設営され、参加者の方が展示のロッドを試しぶりできるようになっていました。お天気にも恵まれ、キャスティング・プールはなかなかの盛況で、私の竿も多くの方に振っていただくことができました。

 参加者の方、出展者の方とも、多くの方とお話することができ、楽しい時間を過ごさせていただきました。


  展示を訪問いただいた皆様、竿を振っていただいた皆様、ありがとうございました。
 主催者の皆様、出展者の皆様、お疲れ様でした。