CF バークハイマーZenithの2回目は、本家ラス・ピークZenithの同スペックモデルとの比較を書きたいと思います。
この2本の竿は、長さが8フィート3インチ、ライン番手が#3-4-5番、継ぎ数が4ピース、素材がグラファイトと全く同じです。バークハイマーのZenithはラス・ピークのZenithを再現したものなので、外観はラス・ピークを模したものとなっていますが、ディテールは異なります。
フェルールはどちらも差込み長さが長めのスリーブ・オーバーですが、ラス・ピークの方がさらに長くなっています。
バークハイマーのラッピングはラス・ピークを模したものになっていますが、飾り巻きのスレッドの色がラス・ピークがオレンジに対し、バークハイマーはゴールドです。ラッピングはラス・ピークの方が丁寧で綺麗な仕上がりです。
実際にキャスティングしても、バークハイマーの方がロッド・スピードが速く、キャスティングのテンポは早くなります。どちらの竿も私は5番ラインが一番適していると思いますが、ラインの乗りはラス・ピークの方が良く、竿全体がラインを飛ばしてくれる感覚があります。バーク・ハイマーは、例えばサイエンティフィック・アングラーズのラインだとフリークエンシー・ブーストのような0.5番手重めのラインを乗せると良いかもしれません。
どちらの竿も、至近距離から遠投までラインの長さによらずスムーズなキャスティングが出来ますが、キャスティングの気持ち良さ、容易さという点では、バークハイマーは本家ラス・ピークにやはり一歩及ばすという印象です。
バークハイマーの昔の竿は、もう1本所有している7'5" 3-4-5 もそうですが、ラス・ピークのアクションをなかなか良く再現しており、また仕上げもラス・ピークには及ばないものの、いかにもカスタムロッド・メーカーらしい仕上がりで良かったのですが、現在のものは質の良いパーツを使って小綺麗ではあるものの、魅力を失ってしまったように感じます。
同じことは、ウィンストンやスコット、オービス、トーマス&トーマスなど、どのメーカーにも当てはまることですので、仕方のないことなのかも知れません。
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