2025年6月21日土曜日

Yoshiharu Rods Parabolic 7'6" #4(その1)

 

 P.H.Youngのバンブーロッドの名竿、Perfectionist 7'6" #4をモデルにしたオリジナルロッドを開発中です。

 上の写真は開発品および比較対象として試投に使用した竿です。写真の上から順に、Sweetgrass Rodsのパラボリックアクションのグラファイトロッド7'6" #4朝間ロッドのPerfectionistレプリカ、、Sグラスを用いた試作品、、超低弾性15tカーボンを用いた試作品です。
 私はP.H.YoungのPerfectionistを所有していませんので、朝間ロッドのレプリカをモデルに開発を進めています。


 超低弾性カーボンを用いた試作品は、既にバンブーロッドのPerfectionist(のレプリカ)にかなり近いものに仕上がっています。超低弾性カーボンの弾性率がトンキンケーンの弾性率に近いのかもしれません。
 PerfectionistはModified Parabolic Actionながら、特に意識しないでキャスティングしてもタイトループができるのが特徴の1つだと思っているのですが、これについてもかなり再現できています。
 ロッドスピードはバンブーのPerfectionistに近く同じようなテンポでキャスティングできますが、トンキンケーンのオリジナルよりも軽いブランクなので極めて軽快です。至近距離からバットを使った遠投まで楽々こなします。
 このまま製品化しても良いくらいに仕上がっているのですが、もう少しだけ改良を加えるべく新たなブランクを試作中です。


 Sグラスの試作品は超低弾性カーボンと同じコンセプトでテーパーデザインしたのですが、想定よりも柔らかく、かつバットが良く曲がるスローな竿になってしまいました。Sグラスを使えば、7フィート6インチの長さでもシャープな竿になることを期待したのですが、パラボリックアクションの竿では少し無理があるようです。
 Perfectionistをモデルにした竿ということでは、超低弾性カーボンの試作品の方が圧倒的に近いものになっているのですが、この竿はこの竿でパラボリックアクションのグラスロッドとして非常に面白い竿になっており、こちらを好まれる方もおられると思いますので、もう少し改良すべく、こちらも新たなブランクを試作中です。

 最終的に超低弾性カーボンの竿だけを製品化するのか、2本とも製品化するのかは現時点で決めていませんが、来年には製品化したいと思っていますので、ご期待ください。

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