2024年11月16日土曜日

Brightliver Hipster 1704E(その3)

 

 Brightliverのバスバギング用グラスフライロッド、Hipster 1704E、7フィート、7、8番、4ピースのカスタムオーダー品が完成しました。


 今回のご依頼者はフェンウィック調の仕上げをご希望でしたので、グリップはフェンウィックタイプのハーフウェルズを日本人の手に合わせて小ぶりに仕上げました。


 リールシートはBrightliverのフェンウィックタイプのアルミ製ダウンロック。このリールシートはブラックとブラウンがありますが、今回はクラシックなブラウンを選定しました。


 ラッピングも60年代、70年代のフェンウィックを意識してGUDEBRODのNCPスレッドで仕上げました。バットの飾り巻きもGUDEBRODのバットワインドを巻いています。


 ストリッピングガイドはBrightliverのセラミックリング入りのBLガイドです。ガイドラップはGUDEBRODのNCPスレッドのホワイトを使用しオールティッピング仕上げ。フェンウィックのガイドラッピングは巻き幅が広いのですが、バスバグロッドとして必要最小限の幅ですっきりと仕上げています。ティッピングも3回転ですっきり仕上げています。



 バットセクションのシグニチャーラップ(?)とフェルール部のラッピングは、フェンウィックと同様にホワイトとブラックのNCPスレッドでティッピングを入れています。

 グリップ形状、リールシート、ラッピングといった外観はフェンウィックにできるだけ近づけながらも、スマートな外観に仕上げました。

 ブライトリバーのブランクを使ったバスバギング用ロッドのカスタムメイドをご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブサイトのお問い合わせからか、yoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。お希望の仕様にてカスタムロッドを製作いたします。海外からのご注文も受け付けております。I accept orders abroad.

2024年11月8日金曜日

Brightliver Hipster 1704E(その2)

 

 Brightliverのバスバギング用グラスロッド、Hipster 1704E、7フィート、7-8番、4ピースの製作過程の2回目です。


 今回のご依頼はフェンウィックの様な外観をご希望とのことでしたので、ラッピングもフェンウィックを意識し、GUDEBRODのNCPスレッドを使用しました。バット部の飾り巻きもGUDEBRODのバットワインドを使用しています。
 フェンウィックのグラスロッドはガイドラッピングの巻き幅がかなり広く、ティッピングの幅も広いのですが、すっきり仕上げたかったのでガイドラッピングの幅は十分な強度が確保できる最小限の幅、ティッピングも3回転にしています。渓流用の定番手の竿ではロッドアクションへの影響を最小限に留めるため、ガイドラッピングはもっと狭い巻き幅にするのですが、バスバギングロッドということで渓流ロッドに比べると広くしています。


 1回目のエポキシコートをかけたのが上の写真です。NCPスレッドを用いていますが、エポキシをかけると若干濃い色になります。
 完成までにあと2回エポキシコートを行います。

 Brightliverのグラスフライロッドブランクを使ったバスバギングロッドのカスタムメイドをご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブ・サイトのお問い合わせから、もしくはyoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。お好みの仕様にてカスタムメイドいたします。

2024年11月2日土曜日

Brightliver Hipster 1704E(その1)

 


 カスタムメイドのご依頼のあったBrightliverのバスバギング用グラスロッド、Hipster 1704E、7フィート、7、8番、4ピースを製作しています。

 HipsterはBrightliverのバスバギング用フライロッドのシリーズ名ですが、これまでに発売されたラインナップは、6フィート6インチ、7、8番、4ピースの1664、7フィート、7、8番、2ピースの1702のEグラスとSグラスの3種類です。今回製作しているHipster 1704Eという4ピースの竿は、Brightliverの製品として未だ発売されていないモデルです。


 リールシートはBrightliverのフェンウィックタイプを使用します。ブランク外径とリールシート内径の差が大きなため、手間とコストはかかりますが、Aグレードのコルクリングをブランクに接着しリールシート内径に合わせて削り出します。


 その後グリップ用のFlorグレードのコルクリングを接着し、グリップ形状に削り出します。


 フェンウィックのような外観をご希望でしたので、グリップ形状もフェンウィックの60年代のグラスロッドを参考に成形しました。


 フェンウィックのグラスロッド(FF75)との比較です。フェンウィックの竿は日本人の手にはグリップが長すぎるので、少し短く仕上げました。

 Brightliverのグラスフライロッドブランクを使ったバスバギングロッドのカスタムメイドをご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブ・サイトのお問い合わせから、もしくはyoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。お好みの仕様にてカスタムメイドいたします。

2024年10月26日土曜日

繁盛ヒラべ復活プロジェクト(その10)


 繁盛ヒラべ復活プロジェクトのルアーフライ専用エリアが来年3月1日にオープンします。名称は「繁盛ルアーフライエリア」です。
 既にウェブサイトFacebookページInstagramを公開していますので、是非ご覧ください

 繁盛ルアーフライエリアは揖保川源流の倉床川の下流部、ゲストハウス繁盛校(旧繁盛小学校)の側にあります。中国自動車道の山﨑インターチェンジから車で40分ほどの距離ですので、大阪市内から2時間もあればお越しいただけます。

 エリア区間が約500mの自然の渓流をそのまま使った管理釣り場で、一日一組限定の完全予約制としています。そのため、先行者や他の釣り人を気にすることなく、貸切でのんびり釣りを楽しんでいただけます。
 エリア内は足場も良く、高巻きや深い流れや早い流れを渡渉しなくても全区間を釣り上ることができますので、初心者の方や足腰の弱い方にも安心です。

 対象魚はアマゴです。最初の数年間は成魚も放流しますが、最終的には稚魚放流と再生産の魚が釣れる釣り場を目指します。成魚も綺麗なアマゴを養殖している養魚場の魚を放流します。キャッチ&リリース、シングル・バーブレスフックの使用をルールとします。

 料金は一日一組、3名までが15,000円、3名以上は1人5,000円です。一日一組限定のため、高めの料金設定となっております。

 繁盛ルアーフライエリアを使ったイベントも計画しています。ロッドビルダーの方には試し釣り会やオーナーズ・ミーティング、フライショップやメーカー、代理店の方には各種スクールや釣行会などに是非活用いただければと考えております。ウェーダーやタックル、タイイング・ツールなどは数セットありますので、貸し出すことも可能です。
 すぐ側に「ゲストハウス繁盛校」がありますので、宿泊とセットで釣りに来ていただいたり、イベントを開催いただくことも可能です。
 また、すぐ近くに「まほろばの湯」という日帰り温泉もありますので、釣りの後に温泉で疲れを癒していただくことも出来ます。お食事も出来ます。

 初心者の方からベテランまで、満足していただける釣り場にしていきたいと考えておりますので、ご期待ください。

2024年10月19日土曜日

WOODSTICK 2024年秋

 

 11/9、10に広河原トラウトタウンにて開催されるWOODSTICKにYoshiharu Rodsとして出展します。

 当日は販売用のロッドに加え、Yoshiharu Rodsオリジナルのグラスフライロッド、Hirabe 7'3" 3-4番 4pcやBrightliverの渓流ベイトフィネス用グラスロッド、Clevis 150UL-3など試し振り用のデモロッドも数本展示しますので、ご興味のある方は是非お試しください。

 釣具の展示以外にも、キノコ狩りなどのアウトドア体験、フードコート、バンド演奏など、ご家族で楽しめるイベントになっています。また広河原は里山の景色が大変美しいところです。是非お越しください。

2024年10月12日土曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 7'3" #3-4(その13)

 

 Yoshiharu Rodsオリジナル・グラスロッド、Hirabe 7フィート3インチ、3-4番、4ピースのふるさと納税返礼品用特別仕様の3本が完成しました。


 ブランクのカラーは、イエロー(ストロー)、モス・グリーン、レディシュ・ブラウンの3色です。


 グリップはリールシート一体型のラス・ピークタイプのシガーを小ぶりにしたもの。リールシートを含めた全長はコルク17個分の約217mm、最大径は約23mmです。ユーザーの皆様には握りやすいと好評です。
 ラッピングは極細シルクスレッドを使ったシースルー仕上げです。


 リールシートはYoshiharu Rodsオリジナルのニッケルシルバー製ポケット&リング。


 グリップ先端は巻き上げて飾り巻きにブラックのスレッドを3回転。ロッドエンドから30.3cm(=1尺)の位置にブラックのスレッドでメジャリング・ラップ入りです。


 ストリッピング・ガイドは今や入手不可能なミルドラムのSRMCの#8です。


 Yoshiharu Rodsオリジナルのブラスヘッドのアルミケース付きです。


 こちらはモス・グリーン。


 こちらはレディシュ・ブラウン。

 現在、兵庫県宍粟市のふるさと納税返礼品として申請中です。早ければ今月中に総務省の審査、承認が得られ、今年中にふるさと納税の各サイトからお申し込みいただけるようになる見込みです。

 今回製作した3本の現品は、Yoshiharu Rodsのウェブ・サイトで販売中です。アルミケース、布袋付きで税込み80,000円です。アルミケース不要の方は5,500円マイナスとなります。

 Hirabe 7'3" 3-4番は、日本の渓流向けにしなやかに仕上げたモディファイド・パラボリックアクションの竿で、至近距離から遠投まで最小限の力で楽にキャストできます。お好みに応じて3番ラインでも4番ラインでも使っていただけます。

 ご質問、ご注文はYoshiharu Rodsのウェブ・サイトのお問い合わせ、もしくはyoshiharu.rod@gmail.comまでお願いします。今回ブログに掲載した完成品販売以外に、ご希望の仕様にてカスタムメイドいたします。

2024年10月5日土曜日

西日本トラウトフィッシング&アウトドアフェスティバル 2024 in 神河

 

 10月27日日曜日に兵庫県神河町で開催される「西日本トラウトフィッシング&アウトドアフィッシングフェスティバル 2024 in 神河」にYoshiharu Rodsとして出展します。

 当日は販売用の完成品ロッドに加えて、Yoshiharu Rodsオリジナルのグラスフライロッド、Hirabe 7'3" #3-4やBrightliverのグラス渓流ベイトフィネスロッド、Clevis 150UL-3など試し振り用のデモロッドも展示します。


 ロッドの試し振りをしたり、ロッドビルダーをはじめハンドクラフト作家の方と直接お話しできる貴重な機会ですので、是非お越しください。また、フライタイイングやキャスティングの無料体験もできますので、フライフィッシングのご興味のある方も是非お越しください。

2024年9月28日土曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 7'3" #3-4(その12)

 

 Yoshiharu Rodsオリジナル・グラスロッド、Hirabe 7フィート3インチ、3-4番、4ピースのふるさと納税返礼品用特別仕様の作製進捗です。


 ふるさと納税返礼品仕様のラッピングは、オプションの極細シルク・スレッドを使ったシースルー仕上げになります。ガイドはいまや入手困難なMildrum、SRMCの#8を使用します。


 グリップ先端はスレッドを巻き上げて飾り巻きにブラックのスレッドを3回転。ロッドエンドから1尺(=約30.3cm)の位置にブラックのスレッド3回転のメジャリング・ラップ入りです。


 極細シルク・スレッドはエポキシを塗ると上の写真のように透明になります。


 モス・グリーン、レディッシュ・ブラウンのブランクについても同じ仕様になります。

 Hirabe 7'3" 3-4番のカスタムロッド製作をご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブ・サイトのお問い合わせからかyoshiharu.rod@gmail.comまでメールでご連絡ください。ご希望の仕様にてカスタムメイドいたします。

2024年9月21日土曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 7'3" #3-4(その11)

 

 Yoshiharu Rodsのオリジナル・グラスロッド、Hirabe 7'3" 3-4番、4ピースを色違いで3本組み立てています。

 Hirabe 7'3" 3-4番を兵庫県宍粟市のふるさと納税の返礼品に申請中で、この3本は許可が下りた後、ふるさと納税の各サイトに載せる写真撮影用です。写真を撮った後はウェブサイトや展示会で販売します。

 返礼品用の竿は、ふるさと納税返礼品用の特別仕様で製作します。具体的な仕様は次回以降のブログで製作の進捗とともにご紹介します。



 Hirabe 7'3" 3-4番のカスタムロッドを納品させていただいた方から、早速お写真をいただきました。この方は沢山のグラスロッドを所有されているのですが、Hirabe 7'3" 3-4番は今まで使った竿の中で一番使いやすいとの大変嬉しいお言葉をいただきました。


 こちらの写真はアメリカの方から。Hirabe 7'3" 3-4番とともに素晴らしい時間を過ごされたそうです。残念ながら魚と一緒の写真は撮り忘れたとのこと。この方はロッドビルダーの間では有名なグラスロッドマニアで、Yoshiharu Rodsに関しても何本も注文いただいています。

 Hirabe 7'3" 3-4番は日本の渓流での使いやすさを追求したModified Parabolic actionのしなやかなな竿です。至近距離から遠距離まで、大変楽にキャスティングできます。バンブーロッドにも似た振り心地なので、バンブーロッドユーザーの方にもご満足いただけると思います。
 カスタムオーダーをご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブサイトのお問い合わせ、もしくはyoshiharu.rod@gmail.comまでメールください。海外からのご注文も受け付けています。I accept orders abroad.

2024年9月14日土曜日

Brightliver 6'6" #1(その2)


 カスタムメイドのご依頼をいただいていたBrightliver 6フィート6インチ、1番、3ピースが完成しました。


 Brightliver松本さんのご依頼で製作した竿と同じ仕様でとのご希望でしたので、グリップはラス・ピークタイプのシガーを小ぶりにしたもの、リールシート金具はYoshiharu Rodsオリジナルのアルミ製ポケット&リングです。6'6"という竿の長さに合わせて、リールシートも含めたグリップ全長はコルク16個分の204mm、最大径は23mmです。


 ラッピングもBrightliver向けの竿と同じです。ガイド・ラッピングはナイロンAのブラック、グリップ先端は巻き上げて、飾り巻きにシルバーのメタリック・スレッドのピンラインを1巻き、ロッドエンドから1尺(=30.3cm)の位置にブラックとシルバーのスレッドでメジャリング・ラップを巻いています。
 文字入れはBrightliver向けの竿は試作品ということで、敢えて目立たない黒で行いましたが、この竿は色々に変更しました。


 ストリッピング・ガイドは今や入手困難なMildramのSRMC #8です。


 この竿は1番という非常に軽いライン用ですが、大変キャスティング能力に優れており、1番ラインと思えないような力強いループを作ることができ、遠投も楽々こなします。非常に素直なプログレッシブ・アクションのため、至近距離から遠距離まで大変扱い易い竿です。
 ブランクも大変軽く、1番ライン用のグラスロッドにも拘わらず、しなやかな中にも張りのある竿です。ブランク全体に渡りUDグラスに4軸カーボンを巻いたBrightliver独自の構造が効いているようです。
 オイカワ用に開発された竿ですが、ヤマメ、アマゴを釣りにも十分使える竿です。

 この竿のブランクはBrightliverの試作品として2本のみ製作されたもので、現時点で世の中に2本しか存在しない竿です。残念ながら今のところ製品化の予定はないとのことですが、この竿を是非購入したいと思われる方は、BrightliverもしくはYoshiharu Rodsまで製品化を要望する声をメール等でお寄せください。

2024年9月7日土曜日

Brightliver 6'6" #1(その1)

 


 この竿のブランクはBrightliverの試作品として2本だけ製作されました。最初の1本はBrightliverの松本さんのご依頼により私が組み上げ、試投の結果非常に素晴らしい竿でしたので、今回の竿のブランクとなる残りの1本を私がカスタムロッド製作用に買い取られていただきました。
 今回の竿のご依頼者は、5月に開催した「西日本アウトドアフェスティバル in 繁盛」のBrightliverのブースで私が最初に製作した1本を実際にご覧になり、カスタムロッド製作をご依頼されました。


 まずはいつものようにブランクにコルク・リングを1個ずつ接着します。


 接着が完了したコルクをグリップの形状に削り出します。Brightliver用に最初に製作した竿と同じ仕様でとのことで、グリップはラス・ピークタイプのシガーを小ぶりにしたもの。6'6"という短い竿のため、リールシートも含めた全長はコルク16個分の204mmと短めです。


 ガイド・ラッピングもBrightliver用の竿と同じブラックのスレッドです。グリップ先端は巻き上げてシルバーのメタリック・スレッドのピンラインを一巻き。ロッドエンドから1尺(=30.3cm)の位置にブラックとシルバーのメタリック・スレッドのメジャリング・ラップ入りです。


 1回目のエポキシ・コートが終わりました。この後バット部にスペックを書き入れ、ラッピング部にエポキシ・コートを2回行ってリールシート金具を接着すれば完成です。