2025年8月31日日曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 6'9" #3-4(その8)

 

 Yoshiharu Rodsオリジナルグラスロッド、Hirabe 6'9" #3-4番のご予約品を製作しています。

 今回のご依頼はオプションの極細シルクスレッドを使ったシースルーラッピングです。スレッドは染色していない生成りのシルクなので、エポキシをコートする前は上の写真のような状態です。


 1回目のエポキシコートを終えたのが上の写真です。エポキシをかけるとスレッドが透明になり、下地が完全に透けます。グリップ先端は巻き上げているのですが、透明になるのでスレッドを巻いていないように見えます。グリップ上部の飾り巻きはブラックを3回転。ロッドエンドから1尺(=30.3cm)の位置のメジャリングラップもブラックを3回転です。


 あと2回エポキシをコートして、リールシート金具を接着すれば完成です。

2025年8月23日土曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 6'9" #3-4(その7)

 

 Yoshiharu Rodsオリジナルグラスロッド、Hirabe 6'9" #3-4 4pcのご予約品が完成しました。

 今回の竿は、リールシート一体型のシガーグリップにYoshiharu Rodsオリジナルのアルミ製リング&リングとP.H.Youngのロッドを意識したグリップになっています。全長もコルク16個分の204mmと小さめです。
 ラッピングスレッドはゴールドの透過仕上げです。


 グリップ先端はスレッドを巻き上げて、飾り巻きにブラックのピン・ラインを1本。ご依頼によりフックキーパー付きです。ロッドエンドから1尺(=30.3cm)の位置にゴールドとブラックのスレッドでメジャリングラップを入れています。


 ストリッピングガイドは、デッドストックのPerfectionのカーボロイリングのWPC #8です。


 この竿は東京都武蔵野市にある「釣道具まるかつ」の戸田社長からお店のデモロッド用に製作をご依頼いただいたものです。お店に行けば現物をご覧いただけますので、ご興味のある方は是非お店をご訪問ください。お店でご注文いただくことも可能です。

2025年8月16日土曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 6'9" #3-4(その6)


  Yoshiharu Rodsオリジナルロッド、Hirabe 6'9" 3-4番のご予約品を製作しています。

 今回のご依頼はハニーラップをご希望でしたので、ゴールドのスレッドを使った透過仕上げです。


 1回目のエポキシコートが終わった状態が上の写真です。エポキシをコートすると下地のブランクが透けてハチミツ色(ハニーカラー)になります。
 グリップ先端は巻き上げて、飾り巻きにブラックのピンラインを1本。今回はご希望によりフックキーパーを付けています。ロッドエンドから1尺(=30.3cm)の位置にゴールドとブラックのスレッドでメジャリングラップ入りです。


 あと2回エポキシコートを行なってリールシート金具を装着すれば完成です。

2025年8月9日土曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 6'9" #3-4(その5)

 

 Yoshiharu Rodsオリジナルグラスロッド、Hirabe 6'9" #3-4 4pcのご予約品が完成しました。

 今回のご依頼は、リールシート一体型のラス・ピークタイプのシガーグリップにYoshiharu Rodsオリジナルのアルミ製ポケット&リングリールシートです。
 ラッピングスレッドは赤系が良いとのことで、何色か試し巻きした写真の中からオレンジを選んでいただきました。透過仕上げなので、エポキシコート後は前回製作したカラープリザーバーを使った非透過仕上げよりも少し濃い色になっています。
 イエローのブランクにオレンジのスレッドが良く映えています。


 グリップ先端はスレッドを巻き上げて飾り巻きにブラックのピン・ラインを1本。ロッドエンドから1尺(=30.3cm)の位置にオレンジとブラックのスレッドでメジャリングラップ入りです。


 ストリッッピングガイドは、今や貴重なPerfectionのカーボロイリングのWPCの#8です。


 Hirabe 6'9"はイワナ釣りを意識して7'3"に比べると少し強めの竿になっていますが、20cmぐらいのイワナでも十分楽しめるしなやかさを有しています。モディファイド・パラボリックアクションのため、少し大きなイワナをかけるとバットから曲がりますので、バットの強いプログレッシブアクションの竿を使っておられる方には新鮮な感覚だと思います。

 Yoshiharu Rodsへのカスタムロッド製作のご依頼は、Yoshiharu Rodsのウェブサイトのご注文・お問い合わせフォームから、もしくはyoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。
 海外からのご注文も受け付けております。I accept orders abroad.

2025年8月2日土曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 6'9" #3-4(その4)

 

 Yoshiharu Rodsオリジナルグラスロッド、Hirabe 6'9" 3-4番のご予約品を製作しています。

 今回の竿のご依頼者は赤系のスレッドをご希望とのことでしたので、試し巻きの写真をお送りした中からオレンジのスレッドを選んでいただきました。


 グリップ先端は巻き上げて、飾り巻きにブラックのピンラインを1本。ロッドエンドから1尺(=30.3cm)の位置にオレンジとブラックのスレッドでメジャリングラップ入りです。


 1回目のエポキシコートが終わった状態が上の写真です。今回は透過仕上げですので、エポキシをコートするとスレッドの色が濃くなりますが、ブランクの色がイエロー(きなこ色)なので濃色のブランクに比べるとそれほど濃くはなっていません。

 あと2回エポキシコートを行います。

2025年7月26日土曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 6'9" #3-4(その3)

 

 Yoshiharu Rodsオリジナルグラスロッド、Hirabe 6'3" 4番6'9" 3-4番のご予約品を製作しています。現在製作中の3本はいずれもHirabe 6'9"です。

 前回製作した3本は全てハーフウェルズグリップでしたが、今回はYoshiharu Rodsの標準仕様といえるRuss Peakのシガーを小ぶりにしたものが2本とHirabe 6'3"などで使っているP.H.YoungのMidgeを意識したリング&リングのシガーです。

 ポケット&リングやリング&リングのリールシートは、アメリカの竿で主流のスクリューロックタイプのリールシートに比べ、リールがしっかり固定できないのではと言われる方がいらっしゃいますが、Yoshiharu Rodsのリールシート金具はポケットの形状、サイズ、リングの内側の形状に工夫をしており、コルクの弾性と合わせてフットの薄いリールから最近のフットの厚いリールまでしっかり固定することができます。


 Yoshiharu Rodsへのカスタムロッド製作のご依頼はYoshiharu Rodsのウェブサイトのご注文・お問い合わせから、またはyoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。
 海外からのご注文も受け付けております。I accept order abroad.

2025年7月19日土曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 6'9" #4(その2)

 

 Yoshiharu Rodsオリジナルグラスロッド、Hirabe 6'9" 3-4番 4pcのご予約品の1本目が完成しました。この竿は前回のブログで紹介したHirabe 6'3" 4番と同じアメリカの方からのご注文です。

 グリップ、リールシートはHirabe 6'3" 4番と同じくハーフウェルズにYoshiharu Rodsオリジナルのポケット&リング。オプションのニッケルシルバー製です。
 ラッピングはご指定により、オレンジのスレッドにレッドのティッピングのカラープリザーバー仕上げです。


 グリップ上部にはニッケルシルバーのワインディングチェックを装着。バットエンドの飾り巻きもオレンジのスレッドにレッドのティッピングです。


 ストリッピングガイドはご指定により、ラッピングカラーに合わせてオレンジのメノウガイドです。


 Hirabe 6'3"とラッピングの色違いの竿に仕上がりました。

 Yoshiharu Rodsへのカスタムロッド製作のご依頼は、Yoshiharu Rodsのウェブサイトのご注文・お問い合わせから、またはyoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。
 海外からのご注文も受け付けています。I accept order abroad.

2025年7月12日土曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 6'3" #4(その3)

 

 Yoshiharu Rodsオリジナルグラスロッド、Hirabe 6'3" 4番 4pcのご予約品の2本目が完成しました。今回もアメリカの方からのご注文です。

 グリップ形状はハーフウェルズ。リールシートはYoshiharu Rodsオリジナルのポケット&リング、オプションのニッケルシルバー製です。

 ラッピングは抹茶グリーンにライトブルーのティッピングのカラープリザーバー仕上げをご希望でしたので、試し巻きの写真をお送りして手元にあるグリーンのスレッドの中から、GUDEBRODのナイロンAスレッド、6779 greenを選定いただきました。
 この方からはこれまでに何本も竿を注文いただいていますが、いつも私が思いつかないようなスレッドの配色をご指定されるので、毎回刺激になります。


 グリップ上部はいつものスレッド巻き上げではなく、ニッケルシルバーのワインディングチェックを装着。バットエンドの飾り巻きはガイド部と同じくgreenにlight blueのティッピングです。


 ストリッピングガイドはオプションのグリーンのメノウガイドです。


 Hirabeのイエロー(きなこ色)のブランクにグリーンのスレッドも良く映えると思います。

 Yoshiharu Rodsへのカスタムロッド製作のご依頼は、Yoshiharu Rodsのウェブサイトのご注文・お問い合わせから、またはyoshiharu.rod@gmail,comまでご連絡ください。
 海外からのご注文も受け付けております。I accept order abroad.

2025年7月5日土曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 6'3" #4(その2)


 Yoshiharu Rodsオリジナルグラスロッド、Hirabe 6'3" 4番 4pcのご予約品の1本目が完成しました。
 ご依頼者はJapan Fenwickの初代イエローグラスと同様の外観をご希望でしたので、できるだけ近づけてみました。


 バットにはGUDEBRODのバットワインドを巻いて、Fenwick調に。
 オリジナルの初代イエローグラスはNCPのタンのスレッドでラッピングしているのですが、GUDEBRODのNCPのタンを入手できなかったので、同じくGUDEBRODのナイロンAスレッドのタンを巻いてカラープリザーバーを塗って非透過仕上げにしました。


 グリップはハーフウェルズ、リールシート金具はYoshiharu Rodsオリジナルのアルミ製ポケット&リングです。


 ストリップガイドはリクエストにより赤色のメノーリングを使用しました。
 ガイドラップはブラックのティッピング入りです。


 バットセクションの上部の飾り巻きは、タンのスレッドにGUDEBRODの206 garnetとblackでティッピングを入れました。

 ご依頼者はアメリカの方で、お名前を漢字で入れて欲しいとのことでしたので、バット部に漢字で名前を記入しています。ロッド名もHirabe 6'3" ではなくご指定の通りに記入しています。

 Yoshiharu Rodsへのカスタムロッド製作のご依頼は、Yoshiharu Rodsのウェブサイトのご注文・お問い合わせから、またはyoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。海外からのご注文の受け付けております。I accept order abroad.

2025年6月28日土曜日

Yoshiharu Rods Hirabe 6'3" #4, 6'9" #3-4

 

 Yoshiharu Rodsオリジナルグラスロッド、Hirabe 6'3" #4 4pcHirabe 6'9" #3-4 4pcのご予約品を製作中です。最初の3本はいずれもアメリカのお客様からのご注文です。

 まずいつものようにブランクにコルクリングを1個ずつ接着して、グリップ形状を削り出します。今回は奇しくも3本ともハーフウェルズです。


 ラッピングの仕上げも3本ともカラープリザーバーを使った非透過仕上げです。うち1本は初代のJapan Fenwickのイエローグラスを模した外観をご希望。残りの2本はティッピングの色も含めてスレッドカラーをご指定いただきました。
 カラープリザーバーを塗った後、エポキシをコートします。

 Hirabe 6'3"および6'9"のご予約分はご予約いただいた順に製作しておりますので、お待たせして申し訳ございませんが、もうしばらくお待ちください。

 Yoshiharu Rodsへのカスタムロッド製作のご依頼は、Yoshiharu Rodsのウェブサイトのご注文・お問い合わせから、またはyoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。グリップ形状、スレッドの色など、お好みの仕様で製作します。海外からのご注文も受け付けております。I accept order abroad.

2025年6月21日土曜日

Yoshiharu Rods Parabolic 7'6" #4(その1)

 

 P.H.Youngのバンブーロッドの名竿、Perfectionist 7'6" #4をモデルにしたオリジナルロッドを開発中です。

 上の写真は開発品および比較対象として試投に使用した竿です。写真の上から順に、Sweetgrass Rodsのパラボリックアクションのグラファイトロッド7'6" #4朝間ロッドのPerfectionistレプリカ、、Sグラスを用いた試作品、、超低弾性15tカーボンを用いた試作品です。
 私はP.H.YoungのPerfectionistを所有していませんので、朝間ロッドのレプリカをモデルに開発を進めています。


 超低弾性カーボンを用いた試作品は、既にバンブーロッドのPerfectionist(のレプリカ)にかなり近いものに仕上がっています。超低弾性カーボンの弾性率がトンキンケーンの弾性率に近いのかもしれません。
 PerfectionistはModified Parabolic Actionながら、特に意識しないでキャスティングしてもタイトループができるのが特徴の1つだと思っているのですが、これについてもかなり再現できています。
 ロッドスピードはバンブーのPerfectionistに近く同じようなテンポでキャスティングできますが、トンキンケーンのオリジナルよりも軽いブランクなので極めて軽快です。至近距離からバットを使った遠投まで楽々こなします。
 このまま製品化しても良いくらいに仕上がっているのですが、もう少しだけ改良を加えるべく新たなブランクを試作中です。


 Sグラスの試作品は超低弾性カーボンと同じコンセプトでテーパーデザインしたのですが、想定よりも柔らかく、かつバットが良く曲がるスローな竿になってしまいました。Sグラスを使えば、7フィート6インチの長さでもシャープな竿になることを期待したのですが、パラボリックアクションの竿では少し無理があるようです。
 Perfectionistをモデルにした竿ということでは、超低弾性カーボンの試作品の方が圧倒的に近いものになっているのですが、この竿はこの竿でパラボリックアクションのグラスロッドとして非常に面白い竿になっており、こちらを好まれる方もおられると思いますので、もう少し改良すべく、こちらも新たなブランクを試作中です。

 最終的に超低弾性カーボンの竿だけを製品化するのか、2本とも製品化するのかは現時点で決めていませんが、来年には製品化したいと思っていますので、ご期待ください。