今回は2003年につり人社から発行されたエド・イングルの「Bamboo Makers」を紹介します。
フライの雑誌社から「アメリカの竹竿職人たち」が1999年に発売された後、日本では空前のバンブーロッド・ブームが起き、日本でも雑誌で特集が組まれたり、書籍が何冊か発売されました。この本のその中の1冊です。
「アメリカの竹竿職人たち」と同じく、この本で紹介されているメーカーは全てアメリカのメーカーであり、筆者が各メーカーの工房を訪ねて行ったインタビューを基にビルダーと竿を紹介しています。
この本では16人のロッド・ビルダーが紹介されていますが、そのうち「アメリカの竹竿職人たち」と重複しているのは、ウォルト・カーペンター、グラン・ブラケット(当時R. L. ウィンストン)、マイク・クラークの3人だけです。日本ではあまり有名でないビルダーも多く紹介されていますので、参考になります。
「アメリカの竹竿職人たち」と最も異なる点は、筆者がそのメーカーの竿で実際にキャスティングしたり、釣りをした感想が書かれているので、その竿の機能的な特徴がある程度分かります。
また、メーカーの紹介以外に、初めてバンブーロッドを購入する人へのアドバイスや、バンブーロッドの手入れ、バンブーロッドに適したライン、バンブーロッドを作りたい人に向けた道具の紹介や材料、道具の購入先、書籍の紹介も書かれています。
この本も現在入手困難な状況ですが、つり人社のウェブ・サイトを見る限り絶版にはなっていないようです。
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