2020年9月12日土曜日
Hardy Marquis(その2)Silver face
マーキスの2回目は、シルバーフェイス・マーキスです。
このシルバーフェイスというのは後々になって呼ばれるようになった通称で、スプールがシルバー、本体がガンメタルのものを指します。
マーキスは発売当初、このカラーコンビネーションが標準でしたが、1980年代に日本向けに後に通称シルバーリムと呼ばれるスプールが本体と同じガンメタルにシルバーのリムのモデルが発売され、その後それが標準カラーとなります。このシルバーリムと区別するために名付けられたのが、シルバーフェイスという通称です。
マーキスはハウス・オブ・ハーディ時代の終わりに、シルバーリムからリールフット以外は全身ガンメタルに変更され、これがオリジナル・マーキスの最終モデルとなります。
マーキスはハウス・オブ・ハーディ時代に、ラージ・アーバーの流行に伴い製造中止となりますが、数年前にマーキスLWTと名前を変えて復活しています。このマーキスLWTは、シルバーリムを継承した外観となっていますが、ラッチカバーがスリースクリューになり、プラスチックのシャフトカバーがなくなるなど、オリジナルのマーキスとは随分趣の異なるリールになっています。
マーキスの歴史を複雑にしているのは、ハウス・オブ・ハーディ時代に復刻された、シルバーフェイスとシルバーマーキスの存在です(シルバーマーキスについては次回のブログで紹介します)。
今回のブログの写真の2台のマーキスは、私が所有しているシルバーフェイスですが、ともにハウス・オブ・ハーディ時代に復刻されたものです。
ハーディは、イナガキが代理店を務めていた1990年代後半から2000年代にかけて、カスカペディア、ブグレー(ボーグル)、パーフェクト、セントジョージJrといった往年の名機を復刻させました。シルバーフェイス・マーキスも、その中の一つでした。
オリジナルのシルバーフェイスは、ハーディ・ブラザーズ時代に販売されていたものなので、本体の刻印は「Made by Hardy Bros Ltd England」となっていますが、復刻盤では「Made by House of Hardy Ltd England」となっています。また、表面処理が微妙に異なるのか、ガンメタルカラーの本体の質感もオリジナルと復刻版では若干異なります。
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2 件のコメント:
こんにちは、はじめまして。
当方「Made by Hardy Bros Ltd England」刻印のシルバーフェイス、シルバーボディ(本体)、シルバーリムのマーキス#5を所有しておりますが本体内側にコータック(今は無き釣具メーカー)のシールが貼ってあります。コータックの代理店時代があったのでしょうか?
またこれはいつの頃のモデル(または復刻?)かお分かりになりますでしょうか?
ご教示頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。
むさかげ様
コメントありがとうございます。コータック代理店のシルバーフェイス、シルバーボディのマーキスは、80年代に限定生産されたモデルで、所謂シルバーマーキスと呼ばれるモデルです。
シルバーマーキスについては、次回のブログで紹介します。
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