2019年11月24日日曜日

Hardy L.R.H. Lightweight(その1)


 今回は、ハーディの名品、L.R.Hライトウェイトを紹介します。

 L.R.H.ライトウェイト(以下ライトウェイト)は、ライトウェイト・シリーズの中で小さい方から3番目のサイズで、これまでに紹介したフェザーウェイトとプリンセスの間に位置します。
 ダブルテーパーあるいはウェイトフォワードの5番ライン(フローティング)と鱒釣りに必要な長さのバッキングラインを巻くのにちょうと良い大きさです。
 また、大きさ、重量も、5番ロッドにぴったりです。


 上の写真の右側のライトウェイトは、1994年頃に購入したハウス・オブ・ハーディー時代のもので、ケースは青ジップケースです。左側は中古で購入した、左右巻き手の変更可能なアジャスタブル・チェック、Patent No.刻印入りのラージUシェイプのラインガード、赤白ジップケースの1960年代後半製造と思われるハーディ・ブラザーズ時代のものです。

 L.R.H.ライトウェイト(敢てL.R.H.を付けています。気になる方はライトウェイトの歴史をネットで調べてみてください)は、現行のものまで基本的に同じ形をしているのですが、フェザーウェイトの記事でも書きましたが、製造された年代によってディテールがいくつか異なります。
 この2つのライトウェイトもフェザーウェイトと同様に、ラインガード以外にフットの厚み、スプールの穴の大きさ、ボディの質感が異なります。

 ボディの質感の違いは、写真以上に実物では大きく、ラージUシェイプラインガード時代のものは、さらに古い年代のハーディーのリールに使用されていたブラック・レッドフィニッシュほどではありませんが、見た目に落ち着いた雰囲気というかアンティーク感があります。このあたりがこの時代のフェザーウェイトやライトウェイトが人気がある理由だと思います。


 ライトウェイトは、5番用のリールとして私が最も多用してたリールです。特にハウス・オブ・ハーディー時代のものは、スコットのG905/4との組み合わせで、アイルランド、アメリカへの2回の釣行に使用した思い出深いリールです。

 ライトウェイトのアジャスタブル・チェックの調整幅は狭いのですが、鱒を釣るにはちょうど良い強さです。ビックホーンでは、6Xのティペットに#16のPMDのフライ、サンワンリバーでは、7Xのティペットに#24のミッジフライの組み合わせで、20インチオーバーを含む沢山のニジマスとブラウントラウトを釣りましたが、リールが原因でティペットを切られたり、鱒をバラしたことは1回もありませんでした。

 ライトウェイトよりも高性能なディスクドラグ機構を備えたり、ラージアーバーで巻き取りスピードの速い高性能なリールは世の中に数多く存在し、私もそのようなリールをいくつか所有していますが、鱒釣り用のリールはライトウェイトがあれば十分ではないかと思います。


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