2025年10月25日土曜日

「繁盛ルアーフライエリア」2025年10月23日

 

 10/23はご注文いただいていたフライロッドの引き取りも兼ねて、Yoshiharu Rodsのお客様が「繁盛ルアーフライエリア」にお越しくださいました。

 ご注文いただいていた竿はYoshiharu Rodsおリジナルグラスロッド、Hirabe 6'9" 3-4番 4pcです。


 竿の詳細は別途ブログでご紹介します。


 私はカメラマンとして同行させていただきました。ご使用になった竿は納品したばかりのHirabe 6'9"です。

 1週間ほど雨が降ったり止んだりの天気で、当日は久しぶりの晴れだったのですが、まだ少し増水していたのと、数日前から急に気温が低下したことで水生昆虫のハッチもなく、ドライフライで釣るには厳しい状況だったのですが、見事2匹のアマゴをキャッチされ、無事新しい竿へ入魂となりました。





 今年の「繁盛ルアーフライエリア」の営業は10/31で終了します。来場いただいた皆様、ありがとうございました。来年は4/1から営業開始の予定です。

2025年10月18日土曜日

Yoshiharu Rods Parabolic 7'6" #4(その2)


 P.H.Youngのバンブーロッドの名竿Perfectionistをモデルに開発中のオリジナルロッドの改良品が完成しました。


 超低弾性15tカーボン素材の開発品は前回試作品が既にこのまま製品化しても良い完成度でしたが、今回ティップセクションを更に10%柔らかくしてみました。
 振り比べた結果、改良品は至近距離、近距離しか投げないのなら全く問題ないのですが、中距離以上ではループが乱れやすくなるのと、ティップが柔らかくなった分相対的にバットが曲がりにくくなったため、力を入れなくてもキャスティングが楽にできるというパラボリックアクションの利点を損ねる結果となりました。
 結論として、超低弾性カーボン素材の方は、前回試作品を生産品として採用したいと思います。


 Sグラス素材の開発品は前回試作品がバットが曲がりすぎるように思いましたので、思い切ってティップセクションを20%柔らかくしてみました。
 結果、ティップが曲がりやすくなった分バットの曲がりが抑えられ、前回試作品よりもシャープな竿になりました。ただ、前回試作品と振り比べてみると、前回試作品の方が力を入れずに楽に振れるという利点があり、正直どちらを生産品として採用するか判断が難しいところです。Sグラスに素材の竿については、今後イベント等で色々な方に竿を振り比べていただき、皆さんの意見も参考にどちらを採用するか決めたいと考えています。

 Perfectionistの再現という点では前回のブログでも述べたように、超低弾性カーボン素材の試作品の方が圧倒的に再現度が高く、しかもカーボン素材のため軽く、フライロッドとして機能的に優れています。しかし、グラスロッド愛好家の方にはグラスロッドでなければという方もおられるでしょうし、スローな竿がお好きな方やウェットフライの釣りにはSグラス素材の試作品の方が向いていると思います。

 10月26日に開催される「西日本トラウトフィッシングフェスティバル 2025 in 神河」と11月15、16日に開催される「Woodstick」に前回および今回の試作品4本を持参しますので、是非振り比べていただければと思います。

2025年10月11日土曜日

Brightliver 6' fiberglass spinning rod(その2)


 Brighltliverのフライロッドブランクを使った6フィート、3ピースのグラススピニングロッドが完成しました。

 ブランクはUDグラスの1番ライン用のフライロッドです。
 グリップはリッツタイプで、リアグリップがコルク7個分、フォアグリップが3個分と依頼者のご要望により小さくしています。リールシートはフォアグリップを回して固定するスクリューロックタイプで、ネジやナットが手に触れる部分に露出しないようになっています。
 ガイドはFujiのチタンフレームのSiCガイドです。
 ラッピングスレッドはブランクと同じような色をご希望でしたので、薄いオレンジのナイロンAスレッドを使用しました。


 バットエンドとメジャリングラップはメタリックゴールドです。ご希望によりフックキーパーを装着しています。


 ご依頼者は管理釣り場で1gのプラグを投げる6フィートの柔らかい竿が欲しいとのことで、市販のスピニングブランクではご希望に沿うような柔らかいものがなかったため、フライロッドのブランクを使用しました。

 このブランクは元々オイカワ釣り用のフライロッドです。未だフライロッドとして組み立ててキャスティングしたことはないのですが、ティップから曲がっていくプログレッシブ・アクションでキャスティングしやすそうな印象です。グラス素材ですので、オイカワ用の竿として十分なしなやかさを有していますし、かといってボテボテの竿ではありませんので、オイカワ用のフライロッドとしても大変良い竿なのではないかと思います。ティップの直径が1.4mmしかないことからも、このブランクの繊細さとシャープさを想像いただけると思います。

 このブランクはBrightliverに在庫がたくさんあるようですので、カスタムロッド製作をご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブサイトのお問い合わせフォームから、またはyoshiharu.rod@gmail.comまでお問い合わせください。
 海外からのオーダーも受け付けております。I accept order abroad.


 

2025年10月4日土曜日

Brightliver 6' fiberglass spinning rod(その1)

 

 Brightliverのグラスフライロッドブランクを使ったスピニングロッドのカスタムロッドを製作しました。

 ご依頼者はYoshiharu Rodsの工房を訪問いただいた方で、管理釣り場で1gのプラグを投げる6フィートのグラスのスピニングロッドをご希望でした。市販のスーパーウルトラライトのグラファイトロッドでは硬すぎるとのことで、ちょうど工房にあったBrightliverの6'、1番のオイカワ用UDグラスのフライロッドブランクを振っていただいた結果、このブランクを使ってスピニングロッドを製作することになりました。



 まずブランクにコルクリングとリールシートを接着し、グリップの形状に削り出します。
 6フィートの長さですが、グリップは短い方が良いとのことで、リアグリップはコルクリング7個です。


 ラッピングはブランクに近い色が良いとのことで、オレンジのスレッドを選定。スレッドを巻いた状態では上の写真のような色ですが、エポキシコートするとブランクに近い色になります。


 グリップ上部はオレンジのスレッドにメタリックゴールドのスレッドを3回転の飾り巻き。ご要望によりフックキーパーを装着しました。

 エポキシを3回コートすれば完成です。