P.H.Youngのバンブーロッドの名竿Perfectionistをモデルに開発中のオリジナルロッドの改良品が完成しました。
振り比べた結果、改良品は至近距離、近距離しか投げないのなら全く問題ないのですが、中距離以上ではループが乱れやすくなるのと、ティップが柔らかくなった分相対的にバットが曲がりにくくなったため、力を入れなくてもキャスティングが楽にできるというパラボリックアクションの利点を損ねる結果となりました。
結論として、超低弾性カーボン素材の方は、前回試作品を生産品として採用したいと思います。
Sグラス素材の開発品は前回試作品がバットが曲がりすぎるように思いましたので、思い切ってティップセクションを20%柔らかくしてみました。
結果、ティップが曲がりやすくなった分バットの曲がりが抑えられ、前回試作品よりもシャープな竿になりました。ただ、前回試作品と振り比べてみると、前回試作品の方が力を入れずに楽に振れるという利点があり、正直どちらを生産品として採用するか判断が難しいところです。Sグラスに素材の竿については、今後イベント等で色々な方に竿を振り比べていただき、皆さんの意見も参考にどちらを採用するか決めたいと考えています。
Perfectionistの再現という点では前回のブログでも述べたように、超低弾性カーボン素材の試作品の方が圧倒的に再現度が高く、しかもカーボン素材のため軽く、フライロッドとして機能的に優れています。しかし、グラスロッド愛好家の方にはグラスロッドでなければという方もおられるでしょうし、スローな竿がお好きな方やウェットフライの釣りにはSグラス素材の試作品の方が向いていると思います。
10月26日に開催される「西日本トラウトフィッシングフェスティバル 2025 in 神河」と11月15、16日に開催される「Woodstick」に前回および今回の試作品4本を持参しますので、是非振り比べていただければと思います。
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