2022年9月3日土曜日

RENE HARROP 'TROUT HUNTER'

 

 今回はレネ・ハロップ著の「TROUT HUNTER」を紹介します。

 著者のレネ・ハロップはアメリカのアイダホ州ヘンリーズフォーク・リバーのアウトフィッターのオーナーでプロのフライ・タイヤーとしても有名です。日本でも大変有名ですので、ご存知の方も多いと思います。彼が経営するアウトフィッターの名前がこの本のタイトルと同じ「TROUT HUNTER」で、彼がプロデュースしているフライタイイング・マテリアルやリーダー、ティペットも同じブランド名となっており、日本でも販売されています。

 この書籍のオリジナルは2004年にアメリカで発行され、日本では2007年に東知憲さんの日本語訳でマーヴェリックから発売されました。ちなみにマーヴェリックはTROUT HUNTERブランドのリーダー、ティペット、マテリアルの輸入代理店です。

 内容はヘンリーズフォークを中心にイエローストーン周辺でのマッチ・ザ・ハッチの釣りについて、筆者の経験を交えて書かれたもので、「Fly Fisherman」などアメリカの雑誌に掲載された文章をまとめたものです。日本の「Tight Loop」や「Fly Rodders」に掲載された文章も収録されています。
 多くのフライとそのマテリアルも紹介されていますので、参考になります。

 日本の落差の渓流とアメリカのヘンリーズフォークを始めとする河川は流れが随分と違いますし、日本の渓流ではアメリカの河川のように大量の水生昆虫が一気にハッチすることもありませんので、この本に書かれている内容がそのまま日本の釣り場で直接参考になることはあまりないと思いますが、マッチ・ザ・ハッチの釣りが好きな方にはこの本で紹介されているフライ・パターンは参考になると思います。日本の雑誌等であまり紹介されていないフライもいくつか載っています。

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