前回、前々回と沢田賢一郎氏のウェット・フライ・フィッシングの技術書を紹介しましたので、今回は同氏のウェット・フライの本を紹介します。前2冊と同様に株式会社サワダから発行された「ウェットフライ 400パターンとドレッシング・テクニック」です。
この本はフライ・パターンが掲載されたPART Ⅰとドレッシング(タイイング)・テクニックを説明したPART IIの2部構成となっています。
PART Iではタイトルの通り400のフライ・パターンについて、フライの写真とマテリアルが紹介されています。フライはイギリスやアメリカの伝統的なフライを中心に沢田氏のオリジナル・パターンも掲載されています。おそらく沢田氏の手によると思われるフライは、いずれもプロポーションが大変美しく、フライを眺めているだけでも満足できます。
私はウェット・フライのパターンについて詳しくありませんが、おそらく著名なパターンのほとんどがこの本に掲載されていると思いますし、実際の釣りに必要なフライ・パターンはカバーされていると思います。
PART IIでは、典型的な10のフライ・パターンについてタイイングの手順が大きめのカラー写真と文章で解説されています。PART IIを参考にすれば、PART 1に掲載されたフライの大部分を巻くことができると思います。
この本は文章が英語併記となっています。沢田氏はウェット・フライ・タイヤー、サーモン・フライ・タイヤーとして世界的に著名な方でしたので、海外の読者も意識して発行されたものと思われます。
この本も株式会社サワダなき今となっては、新品で入手不可能ですが、ウェット・フライ愛好家の方は必携の書だと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿