今回は、私が大好きなキャッツキル・スタイル・ドライフライに関する書籍、その名もずばり「タイイング・キャッツキル・スタイル・ドライフライズ」を紹介します。
この本は2009年に発刊された比較的新しい本です。キャッツキル・スタイル・ドライフライのタイイング方法だけでなく、キャッツキル・スタイル・ドライフライの簡単な歴史に始まり、これらのフライが生まれたニューヨーク州キャッツキル山地の河川とその川にちなんだ代表的なフライの紹介、初期のキャッツキル・タイヤ―と釣り人の紹介に4割近くのページが割かれており、キャッツキル・スタイル・ドライフライの全てが網羅された本となっています。
タイイングのページは、マテリアルとツールの紹介、キャッツキル・スタイル・ドライフライの特徴である、ウッドダッグのフランク・フェザーを使ったバンチウイングと、ダッグクイル・ウイングのタイイング方法が、個々のフライのタイイング方法の前に紹介されており、充実した内容になっています。
フライのタイイングは、クイル・ゴードン、レッド・クイル、マーチ・ブラウンといった代表的な11のフライのタイイング方法が写真を使って解説されています。
本の最後に、現代のキャッツキル・タイヤ―とフライの紹介のページがあるのも、この本の特徴です。
そして何より、セオドア・ゴードン、ウォルト・デット、ハリー・ダービー、アート・フリックなどの伝説のキャッツキル・タイヤ―本人が巻いたフライの写真が沢山掲載されているので、これだけでも大変価値があると思います。
この本は未だAmazonで新品が購入できるようですし、電子書籍でも購入できますので、キャッツキル・スタイル・ドライフライのお好きな方には大変お勧めの1冊です。
4 件のコメント:
W・デットもA・フリックもこれまで日本人が巻いてきたバランスとは全然ちがいますよね。
アイ後ろ隙間空けるのもR・スティーンロッド~H・ダービー系譜でA・フリックは長めの砲弾型に修めている。双方、ナイロン発明以前のシルクガットの強度がない為タールノットかガットノットを結ぶ為の余白。
しかしながらW・デットはあくまでもカゲロウの翅がバランス的に中央寄りに長くというライブを意識した巻き方だったと言う事。
順番でいえばデット>フリック>ダービーとなりますかね。
ところでキャッツキル巻く鉤ですが突き詰めていけば現在入手出来るモノなら「マスタッド94840」以外恰好付かないかと思いますが、性能は別に
hideさん、コメントありがとうございます。
アイの後ろに隙間を開けると、テールの先端、フックベンド、ハックルの先端の3点で水面に接した時のバランスが取りにくくなると思いますが、いかがでしょうか?
私はキャッツキル・スタイル・ドライ・フライを巻く時は、もっぱらTMC100BLです。キャッツキル・フライに限らず、EHカディス、ウルフ、ハンピーなどドライフライは全てこれですし、フェザント・テール・ニンフもこれです。マスタッドは、強度のばらつきが大きいようですね。
アイの後を空ける、つまり重心を後ろに持っていく事でテールを短く出来て更にタールノットで結べば逆立ちしなくなります。
レジェンドらのプロポーションに見慣れてくると日本の其れはテールが長過ぎ胴部も長過ぎウィングは短過ぎに感じてしまい昔巻いた毛鉤は全て壊しました。
あくまでも主観ですが古典を愉しむとは現代的解釈はしないと言う事だと思っております。
例えばウエット毛鉤用に英国製鉤に拘るのも同じでフッキング性能は日本製の方が上でしょうがそう言う事ではないと思います。
バーブに関しても現代のC&R前提の時代においてはバーブレスが常識でしょう。しかしながらマスタッドやシーリー等のあの雑なバーブの処理等全てが相まって彼の時代の空気感を醸し出すと思っています。
あっ、あえて日本製鉤使うのなら9300ですね。土地柄40,50のニジマスは日に何本か出る時もありますので100ではちょっと不安かな?(笑)
なるほど、そうですが。今度試しています。
私の釣り場ではTMC9300が必要となることはありませんが、太い流れで40、50cmのニジマスとなると、確かにTMC9300が心強いでしょうね。
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