今回も前回と同じマイク・ヴァラの書籍、「ザ・ファンディング・フライズ」を紹介します。
前回紹介した「タイイング・キャッツキル・スタイル・ドライフライズ」は、キャッツキル・スタイル・ドライフライとそのタイヤ―に特化した本でしたが、今回の本はキャッツキル・タイヤ―を含むアメリカの43人の伝説的なフライ・タイヤ―とそのフライに焦点を当てた内容になっています。
今では古典となった誰もが知っているフライがどんなフライ・タイヤ―によって生み出されたのか、そのフライ・タイヤ―がどのような人物であったのかが、そのタイヤ―自身が巻いた多くのフライの写真とともに紹介されています。
もちろんフライは、ドライ・フライに限らず、ウェット・フライ、ストリーマー、ニンフ、バス・バグも含まれています。非常に沢山のフライが掲載されており、誰でも知っているフライだけでなく、初めて見るフライも多く載っていますので、写真を眺めているだけでも十分楽しく、大変参考になります。
この本ではアメリカのフライ・パターンの中でも古典的なパターンとその創始者が紹介されており、デイブ・フィットロックが一番若手といった具合ですから、70年代以降に生み出されたウェスタン・フライやマッチ・ザ・ハッチのフライなどのフライとその作者は紹介されていません。
この本は2013年に発売された新しい本で、Amazonでも新品が購入できます。前回紹介した「タイイング・キャッツキル・スタイル・ドライフライズ」よりもマニアックな本ですが、歴史的なアメリカのフライ・パターンとその作者についてより深く知りたいマニアの方には、これ以上の本はないと思いますし、原点に返って自分の知らない古典的なフライ・パターンを見つけたい方にも大変参考になると思います。
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