2020年8月15日土曜日
Hardy Sovereign 2000(その1)
今回からハーディのリールの中でもマイナーなソブリン2000を数回にわたって紹介します。
ソブリン2000はソブリンの後継機種として発売された、当時のハーディのラインナップでは最上位機種のリールでした。ソブリン2000という名前ですが、発売は1990年代の終わりでした。ちなみにソブリン2000が発売後、ソブリンはソブリン2000と区別するため、通称ソブリンゴールドと呼ばれていました。
ソブリン2000は、ディスクドラグ機構など基本的な設計は、ソブリンを継承していますが、マットブラックのカラーが表しているように、ソルトウォーターでの使用を意識したリールになっています。当時、アメリカを中心に世界的にソルトウォーターでのフライフィッシングが流行しており、エーベルを始めとする新興フライリールメーカーが人気を集めていました。しかし、当時のハーディにはソルトウォーター用のリールがなかったため、ソブリンをソルトウォーター対応にモデルチェンジしたものがソブリン2000の成り立ちだと思われます。
ソブリン2000は、強力でスムースなディスクドラグを有し、ハーディらしい外観を持った高性能なリールでしたが、あまり人気がなかったようで、短期間で生産終了となってしまいました。当時はイナガキが輸入代理店でしたが、モデル末期(おそらく生産終了後)は大幅な値引きで販売されていました。
当時のハーディのリールは、最初の生産ロットはシリアルナンバーがリールに記されているものが多く、私のリールにもドラグノブに「357」というシリアルナンバーが記されています。私のリールは、モデル末期のセールで購入したものにも関わらず、シリアルナンバー付きでしたので、ソブリン2000は不人気のため、ファーストロットしか生産されなかったのかもしれません。
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