2020年2月15日土曜日

Waterworks-Lamson Speedster 1.0


 今回はウォーターワークス・ラムソンのスピードスター1.0を紹介します。

 ウォーターワークス・ラムソンのスピードスターは、現在も発売されているリールですが、私のリールはその初代モデルです。このブログを書くために、ウォーターワークス・ラムソンのウェブ・サイトを久しぶりに覗いたところ、スピードスターは今年モデルチェンジして、現在はスピードスターSという名前になっていました。ウォーターワークス・ラムソンの他のモデルと同様に、現行のスピードスターは大胆に肉抜きされた隙間だらけの格好良いデザインになっていますが、ウォーターワークス・ピューリストを連想させる初代スピードスターのシンプルなデザインもなかなか良いと思います。モダンなバンブーロッドにも、意外と似合います。


 スピードスター1.0は、スピードスターの最小モデルです。3番ライン用のリールですが、私はWF-4Fを巻いて使っています。バッキングは全く巻けませんが、渓流で使用するので問題ありません。4番ラインだと、スピードスター1.5が適切なサイズなのですが、ラージアーバーのため径が大きく渓流用の短い竿には合わないので、1.0を選びました。


 ウォーターワークス独自のディスクドラグは、滑り出しが滑らかで、渓流魚を相手にするには充分すぎるドラグ強度を備えています。
 ピューリストシリーズほどではありませんが、軽量であることも、大きな利点です。

 難点は、最近の他のメーカーのリールと同様に、フットの厚みがあるので、昔の竿ですとリールが装着できない場合もあります。


 ウォーターワークス・ラムソンのリールは、現在発売されているリールのほとんどがそうであるように、CNC旋盤やマシニング・センターを使って、バーストック材から自動で削り出して作製されています。
 この方法は本来精度良く加工できるのですが、現在発売されている削り出しリールのほとんどが、鋳造で製造された昔のハーディーのリールと比べても、スプールとフレームのクリアランスが大きくなっています。これは、おそらくメーカーがコスト(歩留まり、加工効率等)を重視して、公差の大きな設計にしているからだと思います。しかし、ウォーターワークス・ラムソンのリールは、他のメーカーの削り出しリールに比べ、クリアランスが小さく、加工精度が高いのが特徴です。

 ちなみに、鋳造で製造されたリールは、削り出しリールよりも精度が低いと思われがちですが、ハーディ・ブラザーズ時代のハーディ・リールは、非常に高い精度で加工されています。これは、鋳造といっても、ある程度の形状まで鋳造で作製した後、職人が手動で旋盤を使って最終的な形状に仕上げていたためです。

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