2019年8月3日土曜日

Orvis(その4)Western Midge 8ft #4



 今回は、オービスのウェスタン・シリーズ、ウェスタン・ミッジ、8フィート、4番を紹介します。

 ウェスタン・シリーズは、以前紹介したイエローストーン・シリーズが僅か1年で名称変更されたもので、従来のオービス・グラファイト・シリーズ(のちのスーパーファイン・シリーズ)と同じローモデュラス・グラファイトを用いながら、より繊細なティップと強靭なバットを持たせたファスト・アクションの竿です。
 このウェスタン・ミッジは、ウェスタン・シリーズに改名されてから追加されたモデルで、スペックは日本の渓流で使いやすい8フィート、4番です。実際に日本でもこのモデルは良く売れたようでで、今でも時々オークションに出品されているのを目にします。


 私の竿は87年の製造なので、オービスのロゴが紙巻ではなく、プリントになっています。イエローストーン・シリーズの竿は、コルクグリップ上部の巻き上げ部のスレッドの色が透けて、鮮やかなスカーレットになっていますが、ウェスタンになってからは、同じ色のスレッドですが、ブランク部と同じ暗い色調になっています。


 リールシート金具は、オービス・グラファイト・シリーズの4ピースのタイトループで使用されていたものと同じですが、ウェスタン・シリーズはつや消しのアルマイト処理されたものが使用されています。


 ウェスタン・シリーズも、6番くらいになるとかなり硬い竿になるのですが、このミッジは、同じスペックのセブン・イレブンに比べると硬いですが、20cmくらいのヤマメやイワナでも充分楽しめるしなやかさを持っています。
 セブン・イレブンよりも更にティップから曲がり始めるので、タイト・ループのコントロールは容易です。ローモデュラス・グラファイトを使った肉厚のブランクなので、ロッドスピードはそれほど速くありません。初心者の人にも使いやすいアクションだと思います。

 ビンビンの速い竿は苦手だが、セブン・イレブンやタイトループよりももう少しティップアクションで、ロッドスピードが速い竿を探しているという方にも最適な竿だと思います。

0 件のコメント: