2019年8月24日土曜日

Fly reels


 今回から、私がこれまでに購入してきて現在も所有しているリールについて紹介したいと思います。今回はその第1回目ということで、私のフライリールに対するいる考え方をイントロダクションとして書きたいと思います。

 フライロッドは、キャスティング、フライのドリフト、フッキング、魚を掛けた後のやりとりといった、フライフィッシングの一連の動作のすべてにおいて、様々な機能を要求されます。キャスティング1つをとっても、フライを狙った場所に正確に届けるだけでなく、ループ幅のコントロールや、ラインスピードのコントロール、様々なトリックキャストなど、多くのことを要求されます。
 一方、フライリールはスピニングリールやベイトキャスティングリールとは異なり、その機能はキャスティングに全く寄与しませんし、魚とのやり取りにおいても、特に渓流でヤマメやイワナを釣る場合は、それほど重要な役割を果たしません。
 渓流用のフライリールは、極端な言い方をすれば、機能的には使用するラインを収納できるキャパシティと、使用する竿とバランスの取れた適切な重量を持ち、釣り場で故障しない信頼性と少々ぶつけても壊れない耐久性があれば良いとも言えます。

 以上のことから、私はフライリールに対しては、フライロッドほどの拘りはありませんし、拘る必要もないと感じています。

 しかし、振り返ってみると、私は手放したものも含め、随分多くのフライリールを所有してきました。
 その理由の1つは竿との重量バランスであり、竿に装着した時の見た目のバランスです。また、私は機械が専門ではありませんが、技術者として、機能的にはあまり重要でないクリックやドラグの機構といったメカニカルな部分に興味を惹かれるのも理由の1つだと思います。
 さらに、フライリールは機能的に単純であるにも関わらず、また逆にそれ故に様々なデザインのものが世の中に存在し、メーカーの大量生産品、個人製作者の製作品にかかわらず、それぞれに個性的で魅力があることも、理由の1つかもしれません。

 世の中には多くのフライリールマニアや収集家の方がおられ、特にハーディの製品やオービスのCFOなどは、その歴史や製造年によるディテールの違いなど、インターネット上で詳しく紹介されています。
 私は、そういったことにはあまり詳しくなく、それほど興味もありませんので、機能的な面や実際に使ってきた感想などを中心に、書いてゆきたいと思います。

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