2019年3月2日土曜日
Ausable Wulff
前回のホワイト・ウルフに引き続き、今回もウルフ・パターンの中からオーサブル・ウルフを紹介します。
といっても、このフライ・パターンは、リー・ウルフ(Lee Wulff)ではなく、フラン・ベッターズ(Fran Betters)のオリジナルだそうです。
このフライのネーミングの元になっているオーサブル川は、ニューヨーク州キャッツキル山地を流れる川で、日本の渓流によく似た渓相をしています。フラン・ベッターズは、急流のオーサブル川を釣るために、良く浮いて視認性の良いこのフライを開発したそうです。
オリジナルのオーサブル・ウルフは、ソラックスと頭部が薄くオレンジがかった色調のカゲロウやカワゲラを模したフライで、そのためスレッドはオレンジ、ボディはラスティ・オレンジのファーで巻かれています。ランドール・カーフマン(Randall Calfman)のスティミュレーターでも同じ配色が使われています。
日本では、このような色調のカゲロウやカワゲラはいないので、私はマーチ・ブラウンと同じ色調でこのフライを巻いています。良く浮いて良く見えて丈夫なので、北海道でフライをあまり交換せずに釣りを続けたいときなどに、12番サイズのこのフライを良く使用します。
このフライをハッチ・マッチャーとして使用するのであれば、私はまとまったハッチに遭遇したことがないのですが、オオマダラカゲロウに良いのではないかと思います。
こんなボリュームのあるフライで日本の繊細なヤマメが釣れるのかと思う方もおられるでしょうが、ご心配なく。ヤマメは大きな餌を食べる時は、思っている以上に大きく口を開けるようで、流石にフッキング率は悪くなりますが、12番のウルフ・フライで新子ヤマメでも釣れてしまいます。
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