2018年12月1日土曜日

ufm Trout Stinger BORON TSS-64 Ti


 番外編第3回は、ufmウエダのトラウト用スピニングロッド、トラウト・スティンガーTSS-64 Ti、6フィート4インチ、2ピースを紹介します。


 この竿は、本流でのミノーイング用に購入したもので、主にザウルスのブラウニー7cm(フローティングング)との組み合わせで使用しています。ブラウニー7cmは重量が2.5gと非常に軽いのですが、この竿は適度なしなやかさを持っていますので、充分にロングキャストが可能です。


 ウエダのトラウト用スピニングロッドの中で最も上位モデルのサーフェス・トゥイッチャーSTSシリーズは、過剰ともいえるくらい弾性率の高い素材を使用しているため、ロッドの反発するスピードが極めて速く、キャスティングのフィールが良くないのですが、このトラウト・スティンガーは適度な弾性率の素材を使用しているので、比較的しなやかでキャスティングしやすい竿になっています。



 ウエダの竿は細身で比較的柔らかいのが特徴ですが、この竿も同様で本流の太い流れで尺を超えるヤマメ、アマゴを掛けると、やり取りがなかなかスリリングです。
 この竿も含めウエダの竿の欠点は、ガイドの数が少ないことだと思いますが、これも大きな鱒を掛けた時に、竿のパワーを充分に生かしきれない要因になっていると思います。

 ウエダは残念ながら数年前に会社が無くなってしまいました。多くの釣具メーカーが製造拠点を人件費の安い海外に移転するなか、ウエダは最後まで国内で生産を行っており、ブランクの製造に高い技術を有し、竿の仕上げも丁寧で、ユニークな竿を数多く作っていただけに、非常に残念です。

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