2018年9月15日土曜日

Artist(その1)NANAHAN


 今回はアーティストのグラファイトロッド、NANAHAN、7フィート6インチ、5番、3ピースを紹介します。

 アーティストは、東京のカスタムフライロッドメーカー、マッキーズクリークのオリジナルブランドです。マッキーズクリークのオーナー兼ビルダーである宮坂さんが、東京の新富町にお店をオープンしたのが1980年。お店は何度か移転しましたが、以来40年近くカスタムメイドのフライロッドを作り続けておられます。世界的にも最高齢のロッドビルダーに数えられるのではないかと思います。


 このNANAHANは、アーティストの竿の中では比較的最近のモデルで、宮坂さんによると、大川、湖、管理釣り場で短竿でロングキャストして釣るための竿です。私は北海道の渓流のオールマイティなドライフライロッドをイメージして購入しました。

 アクションは繊細なティップを持つプログレッシブアクションですが、アメリカのウィンストンやセージの竿に比べると、全体に細身でしなやかで、小さな負荷でも意外と深くまで曲がります。20cmくらいのヤマメ、イワナでも、それなりに楽しめる竿です。
 バットにラインの負荷が乗っているのを感じやすく、比較的少ない力でバットを曲げこむことが可能ですので、少ない力で遠投が可能ですが、ティップが繊細なので、至近距離でも正確なキャストが可能です。

 オービスのファー&ファインに近いアクションですが、ローモデュラス・グラファイトを使ったファー&ファインが粘りのあるアクションに対し、こちらはよりハイモデュラスの素材を使用しているため、パリッとした張りのあるアクションです。非常に軽量な竿でもあります。


 この竿は、宮坂さんのお店を訪問して、グリップの形状、リールシート、ラッピングの色などを指定して作製してもらいました。リールシートは、REC社のニッケルシルバー製ギャリソンタイプのポケット&リング、ラッピングは赤紫にゴールドのティッピングです。ティップ、グリップの前、フェルールのラッピングにのみカラープリザーバーを使用し、スレッドの色がそのまま出るようにした仕上げは、もう10年以上前から宮坂さんの定番のデザインになっています。


 宮坂さんは、元デザイナーだけあって、ラッピングの配色や全体の外観のセンスは流石に素晴らしいものがあります。私はアーティスト別の竿で、ラッピングの色をアーティストの定番色でないものを敢て指定して作ってもらい、少し残念な仕上がりになってしまった経験があります。宮坂さんにオーダーメイドで竿を作ってもらう際は、アーティストのウェブサイトやお店に置いてあるストックの中から、ラッピングの色を選ぶのが、やはり確実かと思います。

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