2018年3月11日日曜日

Russ Peak(その1)


 個人的名竿紹介の1回目は、伝説のカスタムロッドビルダー、ラス・ピーク(Russ Peak)です。

 私がラス・ピークを初めて知ったのは、1984年頃のフィッシング誌に掲載されたアーキストリアル(Archistrial)羽田氏のラス・ピーク工房訪問記でした。その記事はまだ高校生になったばかり(?)の私の記憶に鮮明に刻まれ、いつかは手にしたいと強く思うようになりました。
 始めて実物を目にしたのは、就職した年の4月、研修先の名古屋のプロショップでした。その時はロッドラックに他の竿と一緒に無造作に立てかけてある竿を偶然見つけ、店主とその竿について短い会話を交わしただけでした。
 手に取ることができたのは、私のフライフィッシングの師匠である北海道のK氏の自宅で、K氏がオーダーした7フィート7インチ、#3-4-5のZenith Graphteが最初の1本でした。フライフィッシングのエキスパートでバンブーロッドにも大変造詣の深いK氏から、キャスティング性能という点では、この竿が一番と言って見せていただいた竿でした。その時は残念ながら、ラインを通してキャスティングすることはできませんでしたが、素振りした印象は強烈で、いつかラス・ピークの竿を所有したいという思いがに確信に変わったのを覚えています。

 私はバンブーロッドに関しては、ビルダー本人に直接オーダーして購入することをルールとしていますが、ラス・ピークについては、私が氏の竿を入手できる状況になった時は、既に他界されていたということもありますが、例外的にオークションや海外のビンテージタックルショップから購入してきました。それくらい思い入れの深い竿でもあります。

 さて、肝心のフライロッドとしての性能ですが、K氏の言葉通り、キャスティングに関してはピカイチであり、グラファイトでこれ以上にキャスティングして気持ちの良い竿は私の知る限りありません。

 具体的にどう優れているのかについては、次回のブログでご紹介したいと思います。

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