5/19の「西日本トラウトフィッシング&アウトドアフェスティバル in 繁盛」で楽しみにしていたことの1つが、私が作製させていただいたBrightliverの試作品、6'6"と7'の1番のグラスロッドの試し振りでした。
Brightliverの松本さん、ONE EYED Flyfishの目片さんと一緒に、1番から3番までラインを変えてさんざん試し振りをしたのですが、結論から言うとどちらの竿も製品化するに値する素晴らしい竿になっていました。
実際にラインを通して振ってみるまで、特に6'6"の方は2番ラインが良いのではないかと思っていたのですが、どちらの竿も設計通り1番ラインがピッタリでした。
10m以上のラインをバットに乗せて投げるような投げ方をするのであれば、2番や3番ラインでも十分使えるのですが、至近距離から遠投までどんな距離でも楽にキャストできるのは、やはり1番ラインでした。
この竿は極めてスムーズなプログレッシブ・アクションにデザインされており、ラインの負荷に応じて竿の曲がりの起点がティップからバットになめらかに移行しますので、至近距離では繊細なティップのみを使ってピンポイントアキュラシーに優れるタイトループが作れますし、ラインを出せば少ない力で楽々遠投ができます。
特に私が優れていると感じたのは、1番という軽いラインにもかかわらず、非常にトルクのある力強いループができることで、キャッツキル・スタイルのフライのようなハックルを縦に巻いた空気抵抗の大きな大きめのフライでも楽々ターン・オーバーさせることが出来ると思います。この竿はオイカワやカワムツなどを釣るのを目的に設計された竿ですが、少し開けた川でヤマメを釣るのにも十分使えると思いました。
また本来の目的であるオイカワやカワムツを釣る際は、比較的開けた川で釣ることが多いと思いますが、少々の風には負けないキャストが可能だと思います。
グラスで1番ライン用の竿を作ると、ボテボテの竿になってしまうか、逆に固い竿になるかのどちらかだと思いますが、この竿はUDグラスにバットからティップまで4軸カーボンを巻いたBrightliver独自のブランクを使用しているため、大変しなやかながらシャープなブランクになっています。
難点としては、他のグラス素材に比べて高価なUDグラスの上に4軸カーボンを巻くという、技術的にも難しく大変手間のかかる工程で作られているため、ブランクのコストが高くなってしまうことです。
試し振りの結果、大変素晴らしい竿であることが確認できたのですが、この竿のニーズがどのくらいあるか読めないとのことで、Brightliverとしては残念ながら現時点で製品化はしないとのことです。
しかし、試作品のままでおいておくのは非常に勿体無い素晴らしい竿ですので、この竿が欲しいと思われた方は、BrightliverもしくはYoshiharu Rodsまで製品化の要望をメール等でどんどんお寄せください。
実はこの試作品のブランクはもう1本ずつ製作されており、現在私の手元にあります。
7フィートのブランクはアメリカの方からカスタムロッド製作のご注文をいただいており、既に製作中ですが、6フィート6インチのブランクは未だフリーですので、カスタムロッドの製作をご希望の方はYohiharu Rodsのウェブ・サイトのお問い合わせからかyoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。※売り切れました。ありがとうございました。
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