Graywolfのグラスロッド、Trout Smiths 8フィート、4番、4ピースが完成しました。
グリップはいつものラス・ピークを小振りにしたタイプではなく、先端近くに膨らみを持たせた、トーマス&トーマスタイプのシガーにしています。グリップの長さは、竿が8フィートですので、少し長めのコルク11個分の142mmにしています。最大径は23.5mmです。
グリップ先端はスレッドを巻き上げ、ダークブラウンのスレッドにゴールドのピン・ラインを3本入れています。ロッド・エンドから30cmの位置にメジャーリング・ラップ付きです。
フェルールはスリップオーバー・タイプです。
早速ラインを通して試し振りしてみました。この竿のブランクの素材はロー・モデュラスのEグラスですが、非常に肉薄になっているため、8フィートの長さを感じさせない軽くて軽快な竿です。極めて現代的なプログレッシブ・アクションで、癖のない素直なアクションなので、至近距離から遠投まで非常にスムーズなキャスティングが可能です。4ピースですが、マルチピースのネガは全く感じません。極めてスムーズなアクションです。最近のグラス・ロッド、グラファイト・ロッドのマルチピース・ロッドは本当によく出来ていると思います。
テンポの速いキャスティングを好まれる方、キャスティング距離が10m以上の中距離以上をメインで釣りをされる場合は、標準的な4番ラインで良いと思いますが、私の印象ではサイエンティフィック・アングラーズのラインですと、フリークエンシー・ブーストのような0.5番手重めの4番ラインがマッチしていると感じました。
ほぼ同じスペックのステファン・ブラザーズの8フィート#3、4番のグラス・ロッドとの比較を述べたいと思います。こちらはラインを通して振っていないのであくまでも素振りやベンディング・カーブの比較になりますが、ステファンに比べてTrout Smithsの方がやや硬めです。ステファンの方がファスト・テーパーでバットはかなり太いのですが、ステファンの方がティップは良く曲がります。ステファンはヤマメ、イワナを釣っても楽しめそうですが、Trout Smithsはどちらかというとニジマス向きのように感じました。
ステファンはハイモデュラスのSグラス、Trout SmithsはローモデュラスのEグラスなので、Trout Smithsの方が重くてスローなブランクを想像していましたが、肉薄のブランクで非常にうまく設計されていますので、シャープで軽いブランクになっています。
このTrout SmithsのブランクはGraywolfのオリジナルですが、Ben's of HollandのBenno Bronの製作になります。日本の渓流向けのモデルとしては、他に7フィート3番があります。
また、GraywolfのShane Gray自身もブランクを製作できるようになりましたので、Shane製作による新しいモデルも開発中のようです。
ステファンやマクファーランドのブランクに比べると値段も手頃なので、お求めやすい価格でカスタム・ロッドを製作可能です。
Trout Smithsのブランクを使ったカスタム・ロッドにご興味のある方は、yoshiharu.rod@gmai.comまでお問い合わせください。お好みの仕様でカスタム・メイドいたします。
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