2021年11月27日土曜日

Steffen Brothers(その18)8' #3/4

 

 ステファン・ブラザーズのグラス・ロッド、8フィート、3、4番、3ピースのカスタム・ロッドを製作しました。

 今回のご依頼は、レナード風。グリップはレナード・タイプのシガー、リール・シートには、ベリンジャーのレナード・タイプのニッケル・シルバー・キャップ&リングを使用します。リール・シート・フィラーは、1970年代、ハップ・ミルズ&テッド・シムロー時代のレナードのバンブー・ロッド、オウセブル・シリーズやレトート・シリーズ(通称レッド・ラップ)に用いられていたものと同じバターナッツです。


 ブランクのバット・エンドの径がリール・シート・フィラーの内径に対し太いため、リールシートの長さ分ブランクをカットし、ステントと呼ばれる別のグラス・パイプを接着します。

 その後はいつものように、コルク・リングをブランクに接着し、グリップを削り出します。グリップの最大径が22mm、長さが130mm程度とのご指定でしたので、長さはコルク・リングを10個で125mmです。レナード38Hの写真を参考に、グリップを整形します。


 ラッピング・スレッドのカラーは、レッド・ラップの様に赤にしても良かったのですが、ブランクが茶色なので、標準のダーク・ブラウンです。グリップ上部のラッピングは、ゴールドのピン・ラインを3本、リクエストによりロッド・エンドから30cmの位置にメジャーリング・ラップを入れています。
 グリップの先端は巻き上げずに、ニッケル・シルバーのワインディング・チェックを取り付けています。


 ストリッピング・ガイドは、リクエストにより今回はメノウ・リングです。



2 件のコメント:

hide さんのコメント...

良くシムロー期とは言いますがシムローがレナードに参加し師匠のハップ・ミルズの元で腕を磨いたのが10年程。その後ハップがレナードを去り真のシムロー期になるのが1976年~1978年くらいまでと意外と短い。
で、1976年から赤巻きに変わってタン色のラップ仕様に代わりますがその時代のオウセブルはそれまでのバターナッツではなく何故かマホガニー仕様でした(自身実際に所有しカタログにもそう書いてある)
ゆえに70’Sの赤巻きの竿迄は厳密に言えばハップ&シムロー期とすべきでしょうね。

これはマックスウェル期にも同様の事が言えますが彼がいた頃の意匠でも彼が去ったあとの竿をマックスウェル期だとするのは些か?ではないかとする意見も確かにありますよね。

この手の事が段々と分かってきのは、流石!インターネット時代だなぁと感心しかりですね。

Yoshiharu Utsumi さんのコメント...

hideさん
ご指摘いただき、ありがとうございます。流石お詳しい。
修正させていただきました。