2021年8月7日土曜日

Paul Schmookler & Ingrid V. Sils 'FORGOTTEN FLIES'

 

 前回に引き続き、シュムクラー&シルズの「FORGOTTEN FLIES」を紹介します。

 この書籍は「Rare and Unusual Fly Tying Materials」の2冊に続く、シュムクラー&シルズの著作で、1999年の発行です。前2作とは異なり、レイ・バーグマン(Ray Bergman)、プレストン・ジェニングス(Preston Jennings)、メアリー・オービス(Mary Orvis)、キャリー・スティーブンス(Carrie Stevens)といったアメリカの往年の著名なフライ・タイヤーとそのフライ・パターンが紹介されています。
 紹介されているフライ・パターンの数は実に1,049本であり、フライの写真と共にマテリアルも記載れています。そのほとんどはウェット・フライやストリーマーですが、プレストン・ジェニングの章ではキャッツキル・スタイルのドライ・フライも多く掲載されています。

 前回紹介した「Rare and Unusual Fly Tying Materials」と同じサイズの大型本ですが、この本の方が548ページと分厚く大変重たい本です。重量を測ってみたら、なんと5.0kgもありました。

 この本も「Rare and Unusual Fly Tying Materials」の2冊と同様に、フライ・フッシングの歴史に残る大変貴重な書籍だと思います。私のようにほとんどドライ・フライの釣りしかしない釣り人にとっては、宝の持腐れと言いますか、フライ・タイイングの参考にあまりならないのですが、ページをめくってその美しいフライの数々を眺めているだけでも豊かな気持ちになります。

 この本は「Rare and Unusual Fly Tying Materials」以上にプレミア価格になっているので、これから入手したいと考えている方には大変な出費が必要ですが、おそらく将来的に益々価値の高まっていく本だと思います。



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