2021年5月8日土曜日

マエカワクラフト(その1)

 


 今回はマエカワクラフトのランディング・ネットを紹介します。グリップの材質は現在廃番になっているトチトラ、サイズは内寸30cmのLサイズです。

 このネットは2005年か2006年に購入したもので、以前紹介したシマネッツの煤竹ネットを入手するまでは、ずっとこのネットを使っていましたし、その後も北海道や本流の釣りなど、大型の鱒が釣れる可能性がある釣り場にはこのネットを必ず持参していましたので、随分沢山の鱒を掬いました。


 マエカワクラフトのネットは、フレームが薄く見た目も華奢なのですが、トンキンをフレームに使用しているためか非常に丈夫です。このネットで50cmを超えるような鱒も掬っていますが全く問題なく、余程のことがない限り通常の使い方でトラブルを起こすようなことはないと思います。
 かれこれ30年くらい前から同じデザインですが、非常に洗練された如何にも日本人らしい繊細で美しいネットだと思います。


 マエカワクラフトのランディングネットというと、竹の断面が見えるように積層したグリップが有名で、この構造をネットやリールシートに使用したのは前川さんが最初だと思いますが、私のネットはトチのトラ杢です。
 塗装も丈夫で、15年くらい酷使してきたので至るところ細かい傷だらけですが、大きなダメージはありません。

 このネットは広島の老舗のフライショップ、ささきつりぐ経由で前川さんにオーダーしたもので、無理を言って名前を入れてもらっています。ネットは藪漕ぎで引っ掛けて穴が開いたので、一度修理してもらっています。購入時鮮やかな緑色だったネットもすっかり色あせてしまっていますが、本当に沢山の思い出の詰まったネットです。




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