2022年11月12日土曜日

KAKUHIRO ROD B69(その2)

 

 前回のブログではこの竿の入手の経緯と特徴について紹介しましたので、今回は竿のディテールを紹介します。


 グリップは先端に向けてテーパーのついたシガータイプで、小振りで径が大変細いのが特徴です。先端はスレッド巻き上げになっています。スレッドは緑がかったゴールドのようななんとも言えない渋い色調です。


 リールシート金具は、擬宝珠(ギボシ)をモチーフにしたオリジナルデザインのキャップ&リングです。シート・フィラーはメイプルが人気とのことでしたが、私は栃にしました。ストリッピング・ガイドはオリジナルはスネーク・ガイドですが、ホールを多用するのでカーボロイをつけてもらいました。


 フェルールは白銅のパイプを使ったオリジナルで、大変軽量です。フェルールには通常ロウソクの蝋などのワックスを塗ることが多いですが、角宏さんのお勧めは金管楽器用のグリスで、私は角宏さんが使っているものと同じヤマハのスライドグリスを使用しています。
 最近のKAKUHIRO RODは一部のモデルを除いて4ピースが標準で、Two Tipです。フェルールが軽量なため、4ピースでも持ち重りはありません。角宏さん曰く4ピースがアクションに悪影響を与えることはなく、むしろフェルールの数が多いことがメリットになっているとのことです。

 ちなみにKAKUHIRO RODはブランク、竿袋、ロッド・ケースのどこにも竿のモデルやスペックが書かれていません。唯一ブランクにシリアルNoが記入されているのみです。そのため、竿のモデルとスペックは、オーナーと製作者のみが知っている秘密ということになります。

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