2021年10月30日土曜日

Steffen Brothers(その16)

 

 GraywolfのShane Grayが製造する新生ステファン・ブラザーズのグラス・ロッド・ブランク第二弾が入荷しました。

 今回入荷したのは、8フィートの3、4番と5、6番の3ピースがそれぞれ1本です。
 今回から、アルミケースは、Graywolfの竿と同じものになります。

 8フィート3、4番は、前回入荷したブランクを組み立てているところですが、8フィートのグラス・ロッドとは思えない軽さのシャープな竿で、7フィート3インチの3、4番に比べバットがしっかりしたプログレッシブ・アクションの竿になっています。離れたところからライズを狙う釣りにも適していますし、軽快な竿なので釣り上がりにも適していると思います。
 8フィート4、5番の竿は、8フィート3、4番と同じく、バットのしっかりしたプログレッシブ・アクションですが、しなやかながら強さを感じる竿です。ちょうど今日、親しくさせていただいている方が組んだ竿を振らせていただきましたが、近距離から遠投まで自由自在にコントロールできる、素晴らしい竿です。少し広い川でニジマスを釣るのに最適な竿だと思います。

 実はこの8フィートの3、4番と4、5番は、アウター・テーパーはほとんど同じです。前回の入荷で私はこれらのブランクを初めて手にしたのですが、間違えて同じブランクを送ってきたのかと思いました。しかし3、4番に比べ、4、5番は継いで手にした時に僅かに重い。実際に重量を測っても重くなっていました。つまり、4、5番は3、4番よりもブランクが肉厚になっているのです。これが、3、4番はシャープに、4、5番に強さを感じた原因でした。

 この2本はフリー在庫ですので、ご注文いただけば、お好みの仕様でカスタム・ロッドに仕上げることが可能です。ご興味のある方は、yoshiharu.rod@gmail.comまでお問い合わせください。2本とも売り切れました。

 Shane Grayの新生Steffen Brothersは新しいウェブ・サイトも開設され、いよいよ本格的に始動するようです。ブランクも以前に比べると入手しやすくなると思います。



2021年10月23日土曜日

Steffen Brothers(その15)7'3" #2/3


 お客様からご依頼いただいたステファン・ブラザーズのグラス・ロッド、7フィート3インチ、2、3番、3ピースが完成しました。


 グリップとリールシートは、ラス・ピークを小振りにしたリール・シート一体型の先端巻き上げグリップに、RECのギャリソン・タイプのニッケル・シルバー、ポケット&リングというYoshiharu Rodsの標準仕様です。
 スレッドもラス・ピークのグラス・ロッドをイメージしたダーク・ブラウン、バットエンドの飾り巻きは、これもラス・ピークのグラス・ロッドをシンプルにしたゴールドのピン・ラインを3本という標準仕様です。


 今回、お客様のリスエストにより、ロッド・エンドから尺(30.3cm)の位置に、メジャリング・ラップを巻いています。リクエストにより、尺の文字入れも行いました。


 この7'3"の2、3番は、私が愛用している7'3"の3、4番に比べると全体に一回り細身のブランクになっており、3、4番よりもシャープさが際立っています。3、4番はどちらかと言えば少しラインを出した方が楽しくなる竿ですが、この竿は小さな渓で近距離を釣るのにも適していますし、いざとなれば遠投も可能な竿です。しなやかさとシャープさを両立した素晴らしい竿です。
 私は空気抵抗の大きな比較的大きなサイズのドライ・フライを多用するので、3、4番の方が好みですが、こちらの竿を好まれる方が多いのではないかと思います。

 ステファン・ブラザーズのブランクを使ったカスタム・メイド・ロッドにご興味のある方は、yoshiharu.rod@gmai.comまでお問い合わせください。お好みの仕様にて竿をお作りします。

 

2021年10月16日土曜日

Steffen Brothers(その14)7'3" #2/3


 

 しばらく間が空きましたが、Graywolf製新生ステファン・ブラザーズの7フィート3インチ、2、3番、3ピースのロッド・ビルディングの続きです。


 スレッド・カラーは標準のダーク・ブラウンにメタリック・ゴールドの飾り巻きです。グリップ先端は巻き上げて、ゴールドのスレッドでピン・ラインを3本入れる標準仕様です。これはラス・ピークのゼニス、グラスロッドのスレッド・パターンをシンプルにアレンジしたものです。今回はお客様からのご依頼でグリップ・エンドから30.3cm(尺)の位置にメジャーリング・ラップを入れています。


 1回目のエポキシ・コートをかけると、ダーク・ブラウンのナイロン・スレッドが透けて写真のような濃い色になります。


 インスクリプションを入れて2回目のエポキシ・コートを終えました。スレッドの上のみもう1回エポキシを塗って完成です。

2021年10月9日土曜日

McFarland Spruce Creek Parabolic 7'2" #4(その4)

 


 ブログでの報告が遅くなりましたが、なんとか今シーズン中にオリジナル・スペックのMcFarland Spruce Creek Parabolic 7'2" #4 4ピースの試し釣りを行うことができました。

 試し振りの時に一番印象に残った、どの距離でも綺麗なタイトループが伸びて行き、スラックやテーリングが全く発生しないという長所は、やはり実際の釣りでもそのままで、釣り場でも至近距離から遠投まで非常に使いやすい竿です。パラボリック・アクションながら、繊細なティップを活かして、至近距離も非常に投げやすくなっています。

 釣り場で感じたのは、アキュラシーの良さです。パラボリック・アクションですので、バットが適度に動いてくれますが、必要以上に動きすぎないこと、全体的に張りのあるアクションであること、タイトループが容易に作れることが効いているようです。
 グラス・ロッドの中には向かい風に極端に弱い竿もありますが、この竿は向かい風にも強く、大きな堰堤下で飛沫混じりの向かい風が吹き付けるようなポイントでもサイドキャストでリーダーを力強くターン可能でした。

 強めのアクションですが、20cmを少し超える程度のイワナでも十分楽しめます。今回そんなに多くの魚を掛けた訳ではありませんが、やりとりしていてバレる気がしない安心感がありました。

 実際の釣りでも期待以上の竿に仕上がったと感じることができました。現在初回ロットのブランクをMike McFarlandに発注中です。今のところフリー在庫のブランクも1本だけありますので、お好みの仕様で竿を作製いたします。このブランクを使ったカスタム・ロッドにご興味のある方は、yoshiharu.rod@gmai.comまでお問い合わせください。
初回発注分のブランクは全て予約済みとなりましたが、次回以降も順次発注予定ですのでお問い合わせください。




2021年10月2日土曜日

神河トラウトピクニック


 10月30日土曜日に開催される神河トラウトピクニックの試し振り会にYoshiharu Rodsとして出店いたします。
 場所はトラウトリバー市川 神河C&Rエリアとして全国的に有名な兵庫県神崎町役場前ふるさと広場です。試し振り会は9時30分から14時までです。

 当日は試し振り用に3本の竿を展示予定です。

 1本目は、McFarland Spruce Creek Parabolic 7'2" #4のグラスロッドです。


 2本目は、Steffen Brothers 7'3" #3、4のグラスロッドです。


 3本目は、Diamondback 7'6" #4、5のグラファイトロッドです。


 当日はバンブーロッド・ビルダーをはじめ、10名以上のハンドクラフターの方が出店予定です。お近くの方は是非お越しください。

 神河トラウトピクニックの詳細は下記のトラウトリバー市川 神河C&RエリアのFacebookをご覧ください。