2024年1月27日土曜日

Ijuin-Rod Yomogi 7' #3, 7'3" #4(その2)

 

 つるや釣具店さんの第34回ハンドクラフト展で展示販売する、Ijuin-RodのYomogi 7フィート、3番と7フィート3インチ、4番が完成しました。


 グリップはYoshiharu Rodsでは定番のリールシート一体型のラス・ピークタイプのシガーを小ぶりにしたもの。全長は共にコルク17個分の約215mm、最大径は約23mmです。
 リールシート金具はREC社のギャリソン・タイプのニッケルシルバー製ポケット&リング。


 ガイドラップはGUDEBRODのナイロンA、105 Spring greenのシースルー仕上げ。このスレッドはエポキシコートするとYomogiのブランクとほぼ同色になります。


 ガイドはミルドラムのSRMCの8番です。


 グリップ先端はワインディング・チェックを用いずにラス・ピークやオービスの昔のグラファイトのような巻き上げ仕上げ。飾り巻きは黒のピンラインを1本とシンプルに仕上げています。ロッドエンドから1尺(30.3cm)の位置にメジャリング・ラップを入れています。
 グリップ上部とメジャリング・ラップのスレッドもSpring greenですが、今回はこの部分だけカラープリザーバーを塗って透けない仕上げにしています。

 7フィート、3番はYomogiシリーズの特徴が最も表現された竿で、竿全体が深く曲がる大変しなやかな竿です。といってもラインの負荷に応じて先端からプログレッシブに曲がってゆきますので、決してキャスティングしにくい竿ではありません。グラスロッド・マニアの方やバンブー・ロッドを使っておられる方にも大変人気がある竿です。
 一方、7フィート3インチ、4番の方は、Yomogiシリーズの中でも一番扱いやすいアクションとなっており、どんな方でも振りやすい竿です。7フィート3インチ、4番は、日本の渓流で汎用的なスペックです。

 どちらの竿も2/16、17、18に開催されるつるや釣具店さんのハンドクラフト展で展示販売しますので、ご興味のある方は是非Yoshiharu Rodsのブースで現品に触れてください。販売価格は共に60,000円(税込66,000円)です。アルミケースは別売りです。
 また、Ijuin-Rodのブランクを用いたカスタム・ロッド製作をご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブ・サイトのお問い合わせ、もしくはyoshiharu.rod@gmail.comまでお問い合わせください。

2024年1月20日土曜日

Ijuin-Rod Yomogi 7' #3, 7'3" #4 (その1)

 

 つるや釣具店の第34回ハンドクラフト展で展示販売する、Ijuin-Rod Yomogi 7フィート、3番、3ピースと7フィート3インチ、4番、3ピースを製作しています。


 まずはグリップの整形から。コルクリングをブランクに接着してから削り出します。今回は2本ともリールシート一体型のラス・ピークタイプのシガーグリップです。


 ラッピングスレッドは、GUDEBRODナイロンAスレッドのspring greenです。グリップ先端は巻き上げでblackのピンラインの飾り巻きを1本。ロッドエンドから30.3mm(1尺)の位置にメジャリングラップ付きです。


 今回ガイドラップとフェルール部はシースルー仕上げ、グリップ上部とメジャリングラップはカラープリザーバーを塗って透けない仕上げにしました。あと2回エポキシコートを行なって完成です。


2024年1月13日土曜日

Steffen Brothers 8' #3-4(その2)

 

 Steffen Brothersのグラスロッド、8フィート、3、4番、3ピースのカスタムオーダー品が完成しました。


 グリップの形状はご依頼者のご希望によりリールシート一体型のハーフウェルズ。グリップの全長は8フィートという竿の長さに合わせて少し長めのコルク18個分の230mm、最大径は細めの23mmです。リールシート金具はYoshiharu Rodsオリジナルのポケット&リング。材質は軽く仕上げるためにアルミを選択いただきました。


 ラッピングは透明をご希望とのことで、極細シルクスレッドを使用。グリップ先端はご指定の通り巻き上げて巻き幅も狭くし、ブラックのピンラインでシンプルに仕上げました。


 ストリッピングガイドはミルドラムのSRMCです。

 このSteffen Brothersの8フィート、3、4番は、以前のブログでも述べたようにハイモデュラスのSグラスを使った大変肉薄のブランクで、8フィートのグラスロッドとは思えない大変軽量な竿です。繊細なティップとしっかりしたバットを持ったプログレッシブアクションの竿で、グラスのしなやかさを持ちながら大変軽快で、至近距離から遠投までこなし、釣り上がりにもライズ狙いにも使えます。
 アベレージサイズのヤマメやイワナは勿論ですが、強靭なバットを有していますので大型のニジマスにも対応可能で、私の友人はこの竿で56cmのニジマスを釣り上げています。

 Steffen Brothersのブランクを使ったカスタムメイドロッド製作をご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブ・サイトのお問いわせからか、yoshiharu.rod@gmail.comまでご連絡ください。お好みの仕様にてカスタムメイドいたします。
 昨今の円安の影響で、新たにブランクを輸入すると以前に比べ高額になってしまいますが、7'3"、3ピースの2、3番と3、4番であれば、今より円高の時に輸入したブランクが1本ずつございますので、新たにブランクを輸入するよりは多少安価に製作が可能です。

2024年1月6日土曜日

Steffen Brothers 8' #3-4(その1)


 カスタムオーダーいただいたSteffen Brothersのグラス・ロッド、8フィート、3、4番、3ピースのフライロッドを製作しました。

 まずはグリップの削り出しから。コルクリングを接着しご指定の形状に削り出します。


 今回はリールシート一体型のハーフウェルズ・タイプ。グリップの最大径は23mm、全長は8フィートのグラスロッドということで、コルク18個分、やや長めの230mmです。グリップ先端は巻き上げをご希望。


 リール・シート金具は、Yoshiharu Rodsオリジナルのポケット&リング。軽量なアルミ製を選定いただきました。リールはWaterworksを使用されるとのことで、リールフットの厚みに合わせてコルクの径を調整します。Speedster 1.0を装着すると上の様な感じです。


 ラッピングは透明をご希望とのことで、生成りの極細シルクスレッドを使用。1回目のエポキシをコートすると上の写真のように透明になります。
 エポキシをあと2回コーティングして完成です。

 Steffen Brothersのブランクを使ったカスタムメイドロッド製作をご希望の方は、Yoshiharu Rodsのウェブサイトのお問い合わせから、もしくはyoshiharu.rod@gmail.comまでメールでご連絡ください。お好みの仕様にてカスタムメイドいたします。現在7'3"の#2-3、3ピースと7'3"、#3-4、3ピースのブランクの在庫がそれぞれ1本ずつあります。