2019年4月6日土曜日
Adams
前回デラウェア・アダムスを紹介しましたが、今回は本家のアダムスを紹介します。
アダムスは、ミシガンのレナード・ハラデイ(Leonard Halladay)によって考案されたフライですが、その後多くのキャッツキル・タイヤ―によって巻かれたため、キャッツキル・スタイル・フライの1つとなっています。アダムスという名前が、このフライを使って爆釣したハラデイの友人の名前に由来するというのも有名な話です。
ドライ・フライと言えば、ロイヤル・コーチマンと並んでアダムスを真っ先に思い浮かべる人も多いくらい、世界的にポピュラーなフライです。
アダムスは、マーチ・ブラウンやライト・ケイヒルとは違い、カゲロウのイミテーションではないようです。カディスのイミテーションと書いてあるものもありますし、羽蟻を模したものと聞いたこともあります。
陸生昆虫も含めて、鱒の餌となる不特定多数の昆虫を模したフライとして、非常に優れたフライだと思いますが、ハッチ・マッチャー的に使用するのであれば、カディスはもちろん、ナミヒラタカゲロウ、マエグロヒメフタオカゲロウなどのイミテーションとして用いても面白いと思います。
私はフライを始めた頃は、アダムス・パラシュートを釣り上がりのサーチング・パターンとして良く使用していましたが、オリジナルのアダムスは、他のキャッツキル・パターンに比べると使用頻度は高くありません。
キャッツキル・フライのアダムスから話はそれますが、昔5月初旬の大山周辺の渓でライズに遭遇し、マーチ・ブラウンでは全く反応がなく、フライボックスに残っていたアダムス・パラシュートを投げたところ、ライズしていたヤマメが立て続けにヒットしたことがあります。その時はおそらく、アダムス・パラシュートがフローティング・ニンフとしてライズにマッチしたのだと思います。
アダムスはミッジ・サイズも、ミッジのイミテーションとして有効なので、ミッジから10番くらいの大型フライまで、幅広いサイズで汎用的に使用できるフライだと思います。
アダムスにはグリズリーのヘン・ハックル・ティップをウィングに使用しますが、最近のホワイティング等のジェネティックハックルでは、ウィングに使用するのに適した先端の丸いものが、入手困難になっているのが残念です。
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